いろいろ説はあるが、なのかは良くわからないんDA
※いずれも正しいと断定されているわけではないので注意されたし
引用:
自然選択説
心臓は左半身にあり、右利きの戦士は右手に武器を左手に盾を持って戦う、左利きの戦士は左手に剣を持ち右手に盾を持って戦う。この結果左利きの戦士の方が心臓を危険にさらし致命傷を負う確率が高くなる。従って右利きの人間が多く生き残るという自然選択説による説である。
これは非常によく言われる説であるが、かなり疑わしいとされている。まず、心臓の位置が左半身という前提になっているが、心臓は身体のほぼ中央にある。よって、盾を持つ手で影響が出るとは考えにくい。また、利き腕が遺伝することを前提としているが、利き腕は遺伝しないことが分かっている。さらには、盾を使ったとされる年代や地域は限定される。弓や両手剣を使い、盾を使わない文化圏でも左利きが出ることや、盾がまだない石器時代から左利きが少数であること、盾が廃れた近代になっても左利きが増えないことなどを説明できない。
突然変異説
DNAや染色体異常などの突然変異により左利きが生まれるとする説。しかし、右利きと左利きでDNAや染色体に変化がないことは証明されている。学術的な説ではなく民間で生まれた都市伝説に近い。だが科学知識のない時代にはかなり信じる人も多く左手に対するマイナスイメージを生むことになった。
種の自己防衛説
生物は多様化することによって未知の伝染病や急激な環境変化に遭遇しても全滅することを防ごうとする。左利きが生まれるのもこの多様化の一種であるとする説。しかし、利き腕の差がその意味で効果があるかと言えばかなり疑わしいと言わざるを得ない。
脳の半球説
言語と手仕事の両面において、より良い運動神経を必要とする場合、脳の片側の半球で両方の判断をした方が、左右両方の脳を使うよりも効率的であるという理論である。脳の左側は言語を制御しているので、脳の左側が制御する右半身の方が発達する、左利きの人は逆になっている。他の霊長類は人間のような話し言葉を使うものは無い。他の霊長類には利き腕の偏りが見られない。このようにこの理論では予測する。この理論にも反論があり、90%前後の右利きの人は言語を制御するのに脳の左半球を使っているが、左利きの人は左半球の場合と右半球の場合があり可変であるという主張である(詳細については脳機能局在論参照)。
右利きの脳と左利きの脳の基本的な違いを脳スキャンで確認するいくつかの研究が行われた。通常、脳の特定部位が各作業に使われている状態で、右利きの人の脳は非常に集中される。この集中化は左利きの脳では一般的に無い。左利きの人が脳卒中の発作に見舞われた場合、右利きの脳卒中患者よりも復帰が早い。これにより左利きの人の脳は、脳の各所に機能を分散する度合いが高く、集中させる度合いが低いとされる。
利き腕と脳についてよく言われる説で右利きは理論に優れ、左利きは芸術など感性に優れると言うことがあるがこれは間違いである。確かに人間の左脳は言語野など理論的なものがあり、右脳には感性を司る部位がある。そして、利き腕と脳はクロスした繋がりが太いことも確かである。しかし、腕の動きが活発であるかどうかと脳の活動はほとんど関係がない。
利き足と言語に関しては、オウムの90%が左足利きであるという関係がある。
遺伝によるとする説
イギリス王室の王族の多くは左利きである。女王エリザベス2世をはじめ、チャールズ皇太子、ウィリアム王子も左利きである。そのため利き手が遺伝する説の説明によく用いられる。しかし、統計としては分母が少なすぎて参考にならない。利き手の決定は、育った環境や教育など後天的な要素も少なからず影響する。概して幼児期の子供は親の仕草を真似て学習していくため、親が左利きである場合無意識に右から左への矯正が働く可能性がある。その意味では左利きは「後天的に遺伝する」ともいえる。しかし、左利き遺伝子の存在は確認されていない。
矯正説
左利きの多くは親などの周りの大人に右利きに矯正されることが多いため、本来は左利きだった人でも現在は右利きのことがある。ただし下記にある通り左利きから右利きへの矯正は過度なストレスになるので、吃音などになってしまうことがある。
胎内で決まるという説
2004年、英ベルファストのクイーンズ大学ピーター・ホッパー博士によって行われた研究によると、人間が右利きになるか左利きになるかは妊娠10週間目の頃に決定しているという新発見がなされたとのこと。
今回の研究に当たって妊娠中の女性1000人に超音波走査を実施した結果、例えば10週間目から12週間目の頃に胎児が左手の親指よりも右手の親指を頻繁に吸っていた場合、子供はほぼ確実に右利きとして生まれてくるという関係性が明らかになったと話している。
これまで一般に信じられている説では、子供が3歳から4歳の頃に利き手が決定されるものであるとされていたが、今回の博士らの報告が事実であった場合、それらの学説を大きく覆すものとなる。
また博士らはそれ以外にも10週間目の頃の胎内での手の動きと利き手の関連性についてのいくつかの発見があったとしているが、現在のところ胎内において脳が手に対してそれらの命令を出しているという証拠はなく、また脳の命令よりは脊髄反射によるものである可能性が高いと話している。
引用元:
http://ja.wikipedia.org/wiki/左利き