ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー
- Game is not Over -
ステージ116:ゲームのリミックスバージョン
任天堂がWiiリモコンの保護カバー、"Wiiリモコンジャケット"の無償提供を開始しましたね。さっそくボクも申し込んじゃいました。Wiiリモコンの落下や、万が一の接触時においてクッションとなるそうですが、なんか写真を見る限りではフードを頭からすっぽりと被った"雪んこ"みたいカタチなんだけど(笑)、もしくは"パンチパーマのおじさん"(笑)。ともあれ、ユーザーに対してこのようなキチンとした対応をしてくれる任天堂は好きだなあ。
で、ここからが本題。じつは先日、プレイステーション2版の『グランド・セフト・オート・リバティーシティ・ストーリーズ』をクリアーしたんですよ。本作は『グランド・セフト・オートIII』で登場した都市、リバティーシティを舞台に新ミッションが楽しめるというもの。
クリアーしてみて思ったんだけど、なーんか盛り上がりに欠ける印象。『グランド・セフト・オートIII』と比べるとストーリー構成というか演出がどうもパッとしない。マップやシステムはほぼ同じなんだけど、『グランド・セフト・オートIII』を遊んだときのドキドキ感やワクワク感は薄かったなあ。マップが同じだから、「初見ほどの驚きはない」といえばそれまでだけど。
で、ふと思ったのが、制作しているディレクターが違うのではないかと。実際に、『グランド・セフト・オートIII』のディレクターと、『グランド・セフト・オート・リバティーシティ・ストーリーズ』のディレクターが異なるかどうかはわからないんですが、同じゲームでも作り手によって、その印象はガラリと変わってきますからねえ。
たとえば『ゼルダの伝説』もそう。カプコンが任天堂と共同開発した『ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 大地の章』、および『神々のトライフォース&4つの剣』も、カプコンらしさが感じられるプレイ感覚だったし……。
また、同じくセガが任天堂と共同開発したアーケード版の『F-ZERO AX』もグラフィックや色遣いなど見た目からしていかにもセガっぽかったし。
あと『不思議のダンジョン』シリーズもそうだよね。『風来のシレン』をベースとして『ポケモン』版や『チョコボ』版などもあるし。
音楽の世界では、違う歌手がオリジナルの曲にアレンジを加えて歌う「リミックスバージョン」なんてのがよくあるけど、ゲームにおいても、そういうリミックスバージョンがもっとあってもいいのかなと。
まあリメイクや続編なども、リミックスバージョンと言ってしまえばそうなんだけど、「あの宮本茂さんが『ドラクエ』を手掛けました」的な作品も遊んでみたいんですよねえ。なかなか難しいと思いますけど〜。
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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