素早さ調整-努力値上級編2-【廃人を目指して】

素早さ調整-努力値上級編2-【廃人を目指して】
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初級編、中級編、上級編1はこちら
http://jp.wazap.com/cheat/基礎知識「3値」-初級編-【廃人を目指して】/539742/

http://jp.wazap.com/cheat/基礎知識-努力値中級編-【廃人を目指して】/539751/

http://jp.wazap.com/cheat/耐久調整-努力値上級編‐【廃人を目指して】/539921/




大切なことはほぼ中級編で説明しました。
中級編も参考にしてみてください。


今回も、
HP=H、攻撃=A、防御=B、特攻=C、特防=D、素早さ=S
個体値31=V、個体値30=U、HABCDSの個体値が全部V=6V
などといった略語を使用させていただきます。
基本的にSはV、レベルは50という前提で話を進めていきます。
よろしくお願いします。





素早さ調整-努力値上級編-

ポケモン界では、Sの実数値が1違うだけで先手後手が決定してしまいます。


例えば、メタグロスvsメタグロスで対面したとき、相手の方が素早さが高かったら、
相手の地震!→味方の地震!→相手の地震!
という具合に負けてしまう可能性がありますよね。


このようにS調整はとても大切です。
それでは例をあげて説明していきます。




素早さ調整例

S種族値一覧
↓は第五世代の物ですが、開いておいてください。
http://www14.atwiki.jp/bwpokekousatsu/pages/122.html
2つの例を挙げて説明していきたいと思います。




■エンペルト
まずは、エンペルト(性格:ひかえめ)を例に調整していきたいと思います。



Sの種族値一覧からエンペルトを探してください。
エンペルトは60族ですね。

「素早さ遅いな・・・これじゃあSに振っても意味ないじゃん」

そう思った方は多数いらっしゃると思います。
ですが、S調整をすることで厄介なポケモンを狩ることができる可能性が高くなります。
それは、65族のブイズ(イーブイの進化形)やハッサム、70族のメタグロスやニョロトノ あたりです。


よく見てください。60~70のあたりはポケモンが密集していますね。
このあたりは「激戦区」と呼ばれている箇所なのです(他にも多数有り)。
ここの素早さを抜いておくと本当に戦いやすくなります。



先ほど上げた65族、70族のメジャーポケたちは基本的にSに努力値を裂くことが少ないです。
Sは4振りが主流となっており、4振り70族の実数値は無振りの実数値90+1で91。
これを抜けるように調整しましょう。

こちらで努力値をどれだけ裂けばいいかを計算してみると、実数値92になるには、Sに92振ればいいことが分かります。



実数値93(抜き抜き調整)にするともっと安定しますね(耐久・火力が少し残念になりますが)。




■オノノクス
次はオノノクス(性格:いじっぱり)を例に調整していきたいと思います。



Sの種族値一覧からオノノクスを探してください。
オノノクスは97族ですね。
激戦区である100族を抜けないのは少々きついところ。





<調整1>
まず気にしていきたいのは最速の70族。
ここを抜くことによって、最速キノガッサのキノコの胞子を先制で食らわずに済みます。

最速70族の実数値は134。
これを抜けるように調整しましょう。


こちらで努力値をどれだけ裂けばいいかを計算してみると、実数値135になるには、Sに140振ればいいことが分かります。
ついでに龍の舞後に130族(実数値200)を抜けます。





<調整2>
現環境ではマルチスケイルカイリューが流行っており、ここを意識した調整も増えています。
オノノクスの特性:かたやぶり でカイリューのマルチスケイルを無視できます。

カイリューは80族。
最速80族を抜こうと考えると、すぐ上の81族にギャラドスがいます。
ついでにここも抜いておきたいところ。


よって最速81族(実数値146)を抜くには、Sに236振ればいいことが分かります。

こんな感じですね。





素早さ調整一覧


分からない方のために。

無振り→S補正無し、Sに努力値を全く振っていないもの。
4振り→S補正無し、Sに努力値を4振り、実数値を1だけあげたもの。
12振り→S補正無し、Sに努力値を12振り、実数値を2あげたもの。4振りに対抗。
準速→S補正無し、Sに努力値全振りしたもの。
最速→S補正有り、Sに努力値を全振りしたもの。


☆調整名→それを抜ける実数値→備考の順に記載。




無振り30族抜き 実数値51 カビゴン、ヤドラン、ヤドキング等を抜ける。


4振り45族抜き 実数値67 4振りローブシンを抜ける。


4振り60族抜き 実数値82 Sに振っていないエンペルト、ユキノオー、ナマズン、ブルンゲル等を抜ける。


12振り60族抜き 実数値83 ポリゴン2はこの調整がメジャー。それを抜いておくと動きやすい。


4振りバンギラス抜き 実数値は12振り60族抜きと同様。


4振り65族抜き 実数値87 ハッサム、シャワーズ、ブラッキー等を抜ける。ハッサムは型が多いので信用はできない。


4振り70族抜き 実数値92 メタグロス、ニョロトノ等を抜ける。
 →ここで調整してくるポケモンが最も多いと考えられるため、余裕があるなら実数値94くらいまで振るのが安全。
  ブルンゲル、エンペルト、ハピナス等の比較的遅いポケモンもここを目処に調整してくる。


準速ラッキー抜き 実数値103 挑発持ちポケモンでラッキーを完全停止させたいならこの調整もあり。無振り80族(実数値100)も抜ける。


4振りFCロトム抜き 実数値108 準速カイリキー(実数値107)も抜けるおまけつき。S種族値が微妙なポケモンたちが調整するなら4振り70族かここが多い。


最速スカーフバンギラス抜き 実数値126 基本的にスカーフを捲くポケモンが取る調整。
  スカーフを捲くと実数値189となり、最速120族と同速。スカーフヘラクロスなどが有名。


準速80族抜き 実数値133 カイリュー、シャンデラ、トゲキッス、マンムー、サーナイト等を抜ける。


最速70族抜き 実数値135 最速キノガッサを抜ける。キノコの胞子を先手で受けない。スカーフ、龍の舞で130族を抜ける。


準速FCロトム抜き 実数値139 準速85族(実数値137)も抜ける調整。


最速81族抜き 実数値147 最速ギャラドスを抜ける。最速80族も抜ける。


準速100族抜き 実数値153 ウルガモス、フライゴン、ムクホーク等を抜ける。ムクホークはスカーフに注意。


最速100族抜き 実数値168 キュウコン、ボーマンダ等を抜ける。


最速ガブリアス抜き 実数値170 ガブリアスは102族。


最速110族抜き 実数値179 ラティ兄妹、ゲンガー、ユキメノコ、アーケオス、エーフィ等を抜ける。


最速115族抜き 実数値184 ここは有力なポケモン勢ぞろい。サンダース等の130族がS調整するならここ。



ちなみに最速120族の実数値189、最速125族の実数値194、最速130族の実数値200となっています。




赤大字は超重要調整ポイント太字はよく見かける調整斜体字は参考程度にお願いします。


何かありましたら加筆します。
努力値編はこれで以上となるかと思います。
最後まで見てくださった方ありがとうございました。