「あぶねぇーよ!団地での戦闘は禁止であるはずだぞ!」
ボールドが蛇野郎に言葉を投げ掛ける
しかし、蛇野郎のスコープ越しに見える冷たい目つきは変わらない
それどころか今度はリッターを構えてチャージし始めた
(えー、俺疲れてんのによ。まだ戦えと。)
掠めた脳裏の言葉とは裏腹に素早く相手に向かい雷神し、相手との距離を詰めるボールド
右、右、左、右、前、左、
よし、相手の攻撃ギアはサブも見込んで推定20か、
ならもうすぐ攻撃が来るな。
「ハッ!」
僅か左、右
フェイントを掛けたのだ、案の定リッターの狙撃はボールドから見て左に逸れる
蛇野郎の冷たい目付きが怒りの目付きに変わるのを確かにこの目で確認した。
(よし、読み通り)
達人のリッターでもない限りこのような小賢しいさを見せつけられたら誰だろうと怒るはずだ。そう読んでいたのだがその通りになった。
(なんだよ面白くないなぁ。)
攻撃を避け素早く身を翻し相手の脳天に末広がりな銃口を突き付ける。
「俺の勝ちだ。さあ、大人しく俺を狙った目的を洗いざらい話してもらおうか。話してくれれば容赦する。」
後ろに僅かに気配を感じたのだが、この団地の住民だろうか