美しいグラフィックと斬新なシステムで話題のMMO RPG『グラナド・エスパダ』。このゲームは2006年7月に月額課金制のサービが開始されたが、つい先日12月19日に、アイテム課金制のサービスへと変更になった。特別なアイテムを使うためには料金が発生するけど、特別なことをしなければ無料で遊べるってわけだ！
中世ヨーロッパの雰囲気タップリなこのゲームはサービス開始後、多くのゲームファンから注目を浴びていたので、実際に見たり遊んだりした読者も多いんじゃないかな？

『グラナド・エスパダ』の特徴は、“MMC（Multi Character Control）”と名付けられたゲームシステム。 これは、ひとりのプレイヤーが最大3人までのキャラクターを操作できる機能だ。一般的なMMO RPGはプレイヤーはひとりの冒険者となってプレイするわけだが、 『グラナド・エスパダ』は自分ひとりでパーティープレイが楽しめる。
でも、こう聞くと「楽しそうだけど、操作が忙しいんじゃ？」と思うのがゲームプレイヤーの性でしょう。実はワタクシもそう考えてました。 ところがどっこい、遊んでみたらそんな心配はフっ飛んだ。各キャラクターには比較的優秀な人工知能が搭載されているので、なにも指示を出さなくてもソレナリの行動をしてくれる。
例えばキャラクターの誰かが体力を消費していたら、他のキャラクターが自動的に体力回復をしてくれる。たとえ離れた場所にいても、わざわざ近づいてから回復を行ってくれる。 また、モンスターに遭遇したときの攻撃もオートで行ってくれるため、マウスボタンを連打する必要もない。とても遊びやすいゲームだ。

▲付近のモンスターを自動的に攻撃する命令もある。体力がピンチのときは回復魔法も使う。

最大3人のパーティーに組み込むキャラクターはプレイヤーが自由に選べるため、全員“ファイター”の攻撃重視チームや、回復役職業の“スカウト”を入れたバランスチームなど、プレイスタイルに応じて設定できちゃう。既存のMMO RPGでは友達を誘わないと冒険もできないモノもあるが、『グラナド・エスパダ』ではひとりでゆっくり遊びたいプレイヤーにも最適なゲームだぞ。

▲パーティー構成は“バラックモード”のなかで行う。キャラクターの特性を考えて編成してみよう。

次におもしろいのが、各キャラクターが習得してゆく“スキル（技）”と武器の関係。
一般的なゲームでは、キャラクターのレベルが上がると決まったスキルを習得できるようになるが、『グラナド・エスパダ』では仕組みが異なる。
本作に登場するキャラクターは、“スタンス”と呼ばれる概念によって使用可能なスキルが決まってくる。スタンスとは“攻撃姿勢”のことで、装備する武器の種類によってさまざまな姿勢でモンスターを攻撃できる。
例えば長剣と盾を装備すると、“バックガード”と呼ばれる攻守に優れた攻撃姿勢を構える。一方、盾は使わずに両手に長剣を装備すると、“ハックアンドスラッシュ”と呼ばれる攻撃重視の攻撃姿勢になる。
それぞれのスタンスは、敵と戦い続けることによってレベルが上がるため、自分が使いたいスタンスを使い続ければ、どんどん新しいスキルを習得してゆくのだ。
しかし、キャラクターごとに使える武器が決まっているので、すべてのキャラクターが全スタンスを構えられるわけではない。

▲スタンスを使い続けるとスキルポイントを得られる。このポイントを消費して、スキルのレベルを上げてゆく。

とまぁ、文字で説明すると以上のような感じになるのだが、遊んでみたらスグに理解できるハズ。他のゲームとは違ったユニークなシステムなので、RPGが好きな読者にはゼヒ一度遊んでみてほしい。自分のメンバー構成を考えながらキャラクターとスタンス、スキルを選び始めると、時が経つのも忘れて遊び続けちゃうかも。

システムは斬新だけど、ゲームの内容はよくあるRPGと似ているので遊びやすい。人々が集まる街でクエストを請けて、それを攻略しながらキャラクターを育てる。キャラクターが強くなると、次々と新しい土地を探索できるようになったり、新しいキャラクターをパーティーに組み込めるようになる。マップは広大だし登場するキャラクターの人数も多いため、終わりなく延々と遊べる。特に、新しい土地に踏み入れたときは感動するだろう。画面いっぱいに美しい景色がパーッと広がると、隅々まで探索してみたくなる。もちろん、凶悪なモンスターが生息しているので散歩なんてしてられないが……。

▲個性的なNPCが多数登場。彼らから任務を任されることも。

▲『グラナド・エスパダ』の舞台となる世界。各エリアには適正レベルも表記されているので便利。

武器や装飾品が豊富なのも楽しい。ときにはレアアイテムも出現するので、拾った武器を使いたいがために「新しいキャラクターを育て始める」なんてプレイヤーもいるほどだ。
また、アイテムはモンスターのドロップ品を使うだけでなく、NPCや他のプレイヤーから購入することも可能。アイテムの販売代理システムが実装されているので、自分がログアウトしていてもアイテム販売を行えるのがうれしい。

2007年1月2日からは、新年を記念してイベントが開催される。イベントの報酬は“うさみみ”や“クラッカー”、“医薬品”など。ゲーム中に登場する“うさぎ”を倒してキーワードを集めると、もれなくプレゼントされる予定だ。
また、1月19日には、『GE2.0』と名付けられた大幅アップデートも控えている。PvPが楽しくなる“派閥システム”や“決闘システム”などが導入されるので、『グラナド・エスパダ』の世界が多いに盛り上がるだろう。
年末年始の予定がまだ決まっていない読者は、これを機会に初めてみては？

▲これがその“うさみみ”。かわいい帽子アイテムでオシャレしよう。

"グラナド・エスパダ" (C)2003-2006 IMC Games Co.、Ltd./ Published by Hanbit Ubiquitous Entertainment Inc.