ワザップ!フォーラム
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ブログでやっている小説をここでも公開しようと思います^^
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まず、主人公の名前はレイトです。レイトは中学2年生の設定です。では本編に移りましょう!
第1話 不吉なニュース
レイト
「ふう、今日も学校が終わったか…」
???
「おーいレイト、一緒に帰らないか?」
レイト
「あぁ、トウマ… そうだな帰るか」
トウマと呼ばれる人とレイトはすぐさま玄関に向かった。
トウマ
「なぁ、今日のニュース見たか?」
レイト
「あぁ、見た見た… とりあえず帰りながら話そうぜ」
トウマ
「そうだな」
2人は校舎から出る。
レイト
「それで話の続きだけど、ニュースの事だよな?」
トウマ
「そうだ」
トウマは頷きながら言う。
レイト
「あれって、ホント奇妙だよな… 森林のところにある民家に急に人が入ってきてかまれて死んだ… それが目撃者による情報なんだよな」
トウマ
「でも、その目撃者はすかさず銃で撃って倒したらしい… だから安心だよな!」
レイト
「安心さ! あっ… 家が見えてきたな。それじゃあなーっ!」
レイトが家に帰りながら手を振る。
トウマ
「おう! また明日な!」
だがこのニュースを初めに悪夢が始まろうとしてるのは、知ることはなかった…
〈第2話に続く〉
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第2話 悪夢の始まり
レイト
「う〜ん、よく寝た〜!」
今は朝の7時半。レイトが起きてきたのだった。
レイト
「…………なんだか静かだな」
レイトが言うと、確かに静かだった。
レイト
「まぁいいや。とりあえず着替えよう」
レイトは着替えはじめた。
レイト
「……ふぅ、下に降りるか」
レイトは下に降りていくのだった。
レイト
「あっ、母さんおはよう」
レイトは母の後ろから話しかけた。だが屈んで何かをしている。
レイト
「母さん、何してるの?」
それでもまだ振り向かない。
レイト
「母さんったら!」
ブシャッ!!!
それはレイトの父だった。いきなり血が噴き出したのである。そして首が………
ゴトッ!
レイト
「!!!!!!」
首が転がった。母がゆっくりとレイトの方に振り返る。
ああ〜〜〜
目は濁り、呻き声をあげながらこっちに来るのだった。
レイト
「かっ 母さん!? 父さんに何をしたの!?」
だが母は全く話を聞こうとせず、レイトをつかもうとする!
レイト
「おっと! なんとか避けれたか、でもこのままじゃ危ない! 外に逃げよう」
レイトは玄関に向かい、靴を履きドアを勢いよく開ける。
バタン!!
視界に広がったのは………
レイト
「なっ 何だこれは!?」
レイトが見たものは死んだ人を喰っている人やあちこちに火がついている光景だった。
レイト
「これはまさか…… あのニュースに出てた人たちなのか!?」
そう考えている内に薄汚い人が近づいてくる。
レイト
「考えている暇はない! とりあえず学校に逃げ込もう!」
レイトは走って学校に向かった。
タッ! タッ! タッ! タッ!
レイト
(ハァ ハァ……なんでこんな事になったんだ!)
レイトは走りながら考えていた。
レイト
(トウマも学校に避難しているといいけど………)
レイトが走っている内に学校に着いた。
レイト
「ハァ、ハァ……学校に着いたか」
レイトは玄関の前にいる。
レイト
「とりあえず、教室に行こう」
レイトは走って自分の教室に向かうのだった………
〈第3話に続く〉
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第3話 新たな仲間達
レイト
「よし…! 開けるぞ!」
レイトは自分の教室の前に立っていた。
ガラッ!
レイト
「ええと… あ! トウマ!」
トウマと見慣れない人がいた。
トウマ
「レッ レイト! 無事だったのか!」
レイト
「なんとかな… それよりこの人たちは誰だい?」
そういうと女子生徒が前に出て来る。
ティファ
「初めまして。私はティファよ。あなたより1学年上で3年生なの。よろしくね♪」
レイト
「僕はレイトと言います。よろしくお願いします」
ティファとの自己紹介が終わったら、高校生ぐらいの男子が出て来た。
エード
「俺の名前はエードだ。学年は中学生じゃなく高校2年生だ。よろしくな!」
レイト
「僕はレイトです。よろしくお願いします」
エードとの自己紹介が終わると、40代ぐらいの小太りの男性が出て来た。
ネイラ
「ワシは町長のネイラだ」
レイト
「僕はレイト。よろしくお願いします」
レイト
「あ あの人は…」
一通り自己紹介が終わると知っている人がいた。
レイト
「マヤちゃん! 無事だったのか!」
マヤ
「あ レイト君」
レイト
「僕がいれば、もう安心だからな!」
マヤ
「うん、ありがとう」
トウマ
「さて、レイトも来たことだし、これからの事に話したいと思います」
そういうと全員が席に座るのだった…
〈第4話に続く〉
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第4話 作戦大会議!前編
レイトとその仲間達は席に座っていた…
トウマ
「まず、町や学校に徘徊している謎の人物…」
エード
「あれは一体何なんだ!? 汚らしいし… 血だらけだし…」
トウマ
「答えは出ている… 調べた結果、あれは「ゾンビ」だ」
レイト
「ゾンビ…」
全員が息をのむ。
ティファ
「でも、あんなのどうやって作ったのかしら?」
ティファが疑問に思う。
トウマ
「そこまでは分からない… でも危険なのは確かだ」
マヤ
「あの… 皆さん」
マヤが全員に聞く。
レイト
「どうしたの?」
マヤ
「そんなに危険なら何か武器とかがないと危ないと思います」
マヤが最もな意見を言う。
ネイラ
「そのことは大丈夫だ。えっと… エード、そこの箱を開けてみろ」
エード
「分かりました。これですね」
ガチャッ! ギィ〜ッ!
エードが箱を開けた。
エード
「うわっ! 銃やナイフや薬がいっぱい…」
レイト
「どうしたんですか? これ」
レイトがネイラに尋ねる。
ネイラ
「ワシは昔、自衛隊をやっておってな… その時に使ったものだ」
ネイラが昔の事を語った。
ネイラ
「ところでみんな、何かおもちゃの銃とかは使ったことがあるかな?」
レイト
「エアーガンならあります」
トウマ
「俺も…」
レイトとトウマはエアーガンに使い慣れていた。
ネイラ
「エードは?」
エード
「ゲームセンターのゲームでやったことあります」
エードはゲームセンターでよくしていたらしい。
ティファ
「私はそういうのはやったことないです」
マヤ
「私もです」
女の子2人はやったことなかった。
ネイラ
「そうか… とりあえず全員にハンドガンとコンバットナイフと救急スプレーを配ろう」
ネイラは全員に手渡した。
レイト
「これが本物か…」
トウマ
「ワクワクしてくるぜ!」
レイトとトウマは興味津々だった。
エード
「へぇ〜 ハンドガンってちょっと重いんだな」
エードはハンドガンを持ち上げていた。
ティファ
「こんなもの使えるかしら?」
マヤ
「私… 無理かも」
ネイラ
「ハンドガンは遠距離用の武器だ。離れて使えるから便利だ」
レイト
「まぁ、見りゃ分かるけどな…」
レイトが呟く。
〈第5話に続く〉
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第5話 作戦大会議!後編
ネイラ
「コンバットナイフは近距離用の武器だ。ゾンビが倒れたところを斬りつけても良かろう」
トウマ
「それか背後から慎重に近づいて、斬るのもいいな」
マヤ
「色々な使い方があるってことですね」
マヤが納得した。
ネイラ
「最後は救急スプレーだが… 怪我を負ったときに使う物だ」
レイト
「全快するんですか?」
ネイラ
「もちろんだ」
ティファ
「説明は終わったわね… 次にチーム分けをしようと思うんだけど」
ティファが立って提案した。
ティファ以外
「賛成!」
エード
「じゃあどういう分け方にする?」
レイト
「ティファさんとマヤちゃんはネイラさんと一緒のチームの方がいいんじゃないか?」
トウマ
「そうだな… その方が安全だろうし」
ネイラ
「じゃあそうするか。2人共いいかな?」
ティファ
「よろしくお願いします!」
マヤ
「怖いけど頑張ります!」
ネイラ・ティファ・マヤチームが決まった一方… 他の3人は…
エード
「で、俺らどうする?」
トウマ
「ここはジャンケンでいこう!」
レイト
「いいけど、誰か1人になるんじゃないか?」
エード
「その場合、1人で頑張るしかないな」
トウマ
「よしやろうぜ!」
レイト
「ジャーンケーン…」
3人
「ポンッ!」
レイト
「あっ…」
エード
「レイトがグーで俺とトウマがパーだな」
トウマ
「レイト、1人になったけどいいか?」
レイト
「構わないよ」
エード
「よし決まりだな」
3人は席に戻ってきた。
ネイラ
「決まったか?」
エード
「俺とトウマが一緒でレイトが1人です」
マヤ
「大丈夫なの? レイト君」
レイト
「大丈夫だよ。心配しないで」
ネイラ
「よし! 最後にこれを全員に渡しておく!」
ネイラが服の中からたくさんの携帯を机の上に出した。
ネイラ
「これは、通信機として使う!これで連絡を取ろう」
全員は携帯をポケットの中に入れた。
レイト
「では探索に出発だ!」
レイト以外
「オォーッ!!」
〈第6話に続く〉
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第6話 職員室の戦い!
それぞれ別れたレイト達… レイトはトイレにいた。
レイト
「ふぅ〜 用はちゃんと足しとかなきゃな!」
レイトは手を洗い、トイレから出て来た。
レイト
「最初は職員室に行ってみるか」
レイトが廊下を歩く。だがそこには…
ああ〜〜
レイト
「ゾンビ…! ここでハンドガンを使ってみるか!」
レイトはハンドガンを構える。
レイト
「数は2体だな。それっ!」
バンッ! バンッ!
ああ〜〜 うう〜
レイトのヘッドショットが炸裂! ゾンビは頭が吹っ飛び、そのまま倒れて動かなくなった。
レイト
「よし、行こう!」
レイトは階段を降りて、職員室に向かう。
レイト
「職員室に着いたか… 開けるぞ」
ガチャッ! バタン!
レイト
「な…! ゾンビがいっぱいいやがる!」
レイトはハンドガンを構えてゾンビに向かって撃つ。
バンッ! バンッ! バンッ!
ああ〜〜
ゾンビは一体倒れた。
レイト
「一体目! お前にはこれで!」
レイトはナイフを出し、頭に刺した。
ザシュッ!
うう〜〜!
ゾンビは血を噴き出し、倒れた。だがゾンビがまだ向こうにいる。
レイト
「そうだ! ここの職員室の机を上手く利用すれば…」
そう言って、ゾンビのところに向かう。そして…
レイト
「おい、お前ら! こっちに来い!」
レイトが挑発し、こっちに来た。
レイト
「よ〜し、引きつけて、引きつけて」
レイトの考えは引きつけて、そのまま後ろに回り込み、ハンドガンで頭を撃つという作戦だった。
レイト
「よし! 今だ!」
ダダッ!
レイトは急いで回り込みハンドガンを構える。
バンッ! バンッ! バンッ! バンッ!
ゾンビは全部倒れて動かなくなった。
レイト
「これで安心して探索できるな」
レイトは色々と探し、何かを見つけた。
レイト
「何だこれ? 金庫か?」
数字を入力して開けるタイプだった。
レイト
「まいったな… 数字分からないし… 後回しにするか」
そう言って、今度は机の上や引き出しに何かないか調べた。
レイト
「あったのは、ハンドガンの弾が3つと校長室の鍵か。次は校長室に行ってみるか!」
こうしてレイトは校長室に向かった。
〈第7話に続く〉
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第7話 校長室の謎
レイト
「校長室は確か職員室の奥だったよな…」
レイトは校長室に向かっていた。そして…
レイト
「ここが校長室だな。中にゾンビがいるかもしれないから慎重に入ろう」
レイトは静かにドアを開ける。
カチャ…
レイトはドアの隙間から見渡す。
レイト
「いないな…」
レイトは安心してドアを開ける。
レイト
「まず校長先生の机を調べるか…」
レイトは校長先生の机を色々と調べることにした。
レイト
「机の中は… ライターがあるな。取っておこう」
レイトはライターを手にしカバンの中に入れた。
レイト
「こっちの引き出しは… なんだこれ?」
レイトは謎の紙を手にしよく見た。
レイト
「数字が書かれているな… 2011?」
レイトはその数字を見てあることを思い出した。
レイト
「この数字はあの金庫に入力すればいいのか…?」
レイト
「とりあえず入力しに行ってみよう。ここにはもう何も無さそうだし」
そう言いレイトは校長室から出て来て金庫のところに向かった。
レイト
「えっと… 2……0…1…1」
カチッ!
レイト
「開いたな…」
キィ〜ッ
レイトは金庫を開けた。その中には…
レイト
「調理室の鍵か…」
レイトは調理室の鍵をポケットに入れた。
レイト
「さてと… ここには何もないし、別のところの探索に行こう」
こうしてレイトは職員室を後にするのだった…
〈第8話に続く〉
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第8話 謎の少年
職員室と校長室を後にしたレイトは今現在、生徒玄関にいた…
レイト
「う〜ん、靴箱の中は何もないなぁ」
レイトは靴箱の中を一つずつ調べていたのだ。
レイト
「何もないから、そろそろ行こう」
レイトは玄関から校舎に入った。だがその時…
ピピピ… ピピピ…
レイト
「あ、電話だ」
レイトはボタンを押し耳に当てる。
レイト
「もしもし… こちらレイト」
トウマ
「レイトか? 一旦教室に戻ってくれないか?」
レイト
「別にいいが… 何かあったのか?」
トウマ
「まぁ、とりあえず来てみてくれ!」
レイト
「? あぁ… 今すぐ戻る」
そう言うとレイトは耳から携帯を離し電話を切った。
レイト
「よし、行くか」
レイトは階段に向かう。
レイト
「ゾンビはいるかな〜っと!」
言っている通り、ゾンビが2体こちらに来ている。
レイト
「来ているな… まず上に上がろう」
レイトが階段を上がったその時…
ああ〜〜〜
ゾンビが目の前にいた。そして手を大きく振りかざす。
レイト
「あぶねっ!」
レイトは咄嗟にしゃがんだ。
レイト
「よくもやったな… お返しをさせてもらうぜ!」
レイトはハンドガンをリロードして、構える。
レイト
「食らえっ!!」
バンッ! バンッ!
うう〜〜
レイトはすごい早撃ちでゾンビの頭が吹っ飛んだ。そしてそのままゾンビは倒れ、動かなくなった。
レイト
「全く… エアーガン暦何年だと思ってるんだ!」
レイトはそのまま言い捨て、教室に向かう。
レイト
「それにしても… 一体何があったんだろう?」
そう言っている間に教室に着いた。
ガラッ!
トウマ
「おっ 来たな!」
レイト
「あぁ、道中ゾンビと戦ってきたけどな」
エード
「それでな… なんで呼んだかっつーと… 君、こっち来て」
エードがそう言うと見慣れない少年がいた。
のび太
「初めまして僕、野比のび太です」
黄色い服を着てメガネをかけたのび太と名乗った少年は頭を下げながら自己紹介した。
レイト
「どうしたんだ? その子…」
トウマ
「のび太君、説明してくれるか?」
のび太
「のび太で良いですよ。実は…」
〈第9話に続く〉
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第9話 のび太の回想
のび太
「ドラえも〜ん」
のび太が二階に上がってきてドラえもんに抱きついた。
のび太
「せっかくの三連休なんだからさ、どっか行こうよ〜」
ドラえもん
「そういうのはパパに頼んだら?」
のび太
「車が渋滞したりして面倒くさいって言うんだよ〜!」
ドラえもん
「仕方ないなぁ… どこでもドア〜!」
のび太
「おぉ〜! で、どこ行くの?」
ドラえもん
「分からない」
のび太
「へ?」
ドラえもん
「のび太君。「どこかに行きたい」って言いながら、ドアを開けてごらん」
のび太
「分かった… どこかに行きたい!」
ガチャ!
のび太はドアを開けた。続いてドラえもんも入る。
のび太
「どこだろう。ここは?」
ドラえもん
「分からないよ。適当に来たんだから」
のび太とドラえもんはどこかの家の中にいた。
ドラえもん
「とりあえず外に出てみようよ」
のび太
「あ、うん」
のび太とドラえもんは玄関に向かい外に出る。そして…
のび太
「な、何だこれは!?」
ドラえもん
「人が…人を食べてる…」
そう言っている内にたくさんのゾンビがこっちに向かって来ていた。
のび太
「いつの間にかこっちに来てる!」
ドラえもん
「…………」
のび太
「どうするの? ドラえもん!」
ドラえもんはあることを考えていた。
ドラえもん
「……よし!」
突然ドラえもんがのび太とは反対の方に走り出した。次の瞬間。
ドラえもん
「化け物! こっち来〜い!」
ドラえもんが挑発した。
のび太
「ドラえもん!」
ドラえもん
「今の内に逃げて! のび太君! 大丈夫、僕のことは気にしないで!」
のび太
「そ…そんな」
のび太は沈黙が続いたが、ついに決心した。
のび太
「ドラえもん! 絶対に無事でいてね!」
のび太は走り出した。
のび太
「でもどこに行こう?」
のび太は行き先を考えてなかった。
のび太
「どこかいいところは… あっ!」
のび太が見たものは…
のび太
「学校か…」
のび太は決めた。
のび太
「とりあえず入って避難しよう」
のび太は学校の中に入っていったのだった…
〈第10話に続く〉
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第10話 レイトとのび太
のび太
「……という訳です」
レイト
「なるほど… それでこの教室にいたって訳だな」
トウマ
「それでそのドラえもんは今はどこにいるのか分かるのか?」
のび太
「残念ながら分かりません…」
エード
「そうか… お前も苦労したんだな…」
4人は沈黙が続く。そして…
レイト
「なぁ! 僕と一緒に組まないか?」
のび太
「……え?」
トウマ
「で…でもよ、レイト。武器はどうするんだ?」
エード
「大体、のび太は銃は使えるのか?」
のび太
「本物は使ったことないですが、射撃は自信あります」
レイト
「なら後は武器なんだけどな… なにかいい方法は…」
次の瞬間…
バタン!!
ネイラ
「心配ない!」
突然、ネイラ・ティファ・マヤ組が入ってきた。
レイト
「み…みんな」
ネイラ
「君がのび太君だね?」
のび太
「は……はい」
トウマ
「あれ? なんでネイラさんがのび太を知ってるんだ?」
エード
「俺が教えたんだ」
エードが割り込んできた。
レイト
「お前、いつの間に…」
ネイラ
「話を戻すが、のび太君にこれをあげよう」
ネイラは箱をのび太に渡した。
のび太
「これは…?」
ネイラ
「まぁ、開けてみろ」
のび太
「はい…」
ギィ〜
のび太
「銃やナイフや薬だ…」
ネイラ
「これらの使い方はな…」
ネイラの説明中……
のび太
「使い方は分かりました」
ネイラ
「よし、後はどのチームに入ってもらうかだな…」
マヤ
「レイト君が1人なんだから、レイト君と一緒に行動すれば?」
レイト
「そうだな… そうするか」
レイトがのび太の元に来た。
レイト
「よろしくな」
レイトが手を差し出した。
のび太
「よ…よろしくお願いします」
2人は握手を交わす。
レイト
「それとな… 僕達に敬語は使わなくていいよ」
のび太
「えっ?」
レイト
「みんなもいいよな?」
ネイラ以外
「うん!!」
レイト
「よ〜し、では改めて、探索再開だ!」
〈第11話に続く〉
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第11話 のび太の実力
のび太
「レイトさん、これからどうするの?」
レイト
「さん付けはやめてくれよ。くすぐったくなる」
のび太
「分かったよ… レイト! それで次は?」
レイト
「調理室の鍵を持ってるから、そこに行こう」
レイトが廊下を歩き出した。
のび太
「あっ、待ってよー!」
のび太も続く。
3分後……
レイト
「ここが調理室だな」
のび太
「ゴクリ…」
のび太が息をのむ。
レイト
「いいか? のび太。中に何かいるかもしれないから慎重に入るぞ」
のび太
「うん…!」
レイト
「よし、では少し開けて…」
カラ…
レイトが慎重に調理室を見渡す。
レイト
「ゾンビが2体いるな…」
のび太
「ど どうするの?」
レイト
「よし ここは協力してゾンビを倒すぞ…!」
のび太
「分かった…!」
レイト
「では 一気に開けるぞ!」
のび太がカウントダウンを始める。
のび太
「3… 2… 1…」
レイト
「おらあぁぁーーー!!!」
ガラッ!!!
レイトがすごい勢いで開ける。
レイト
「よし、食らえぇ!!」
バンッ! バンッ!
うぅ〜〜
ゾンビが1体倒れる。
レイト
「のび太! もう1体を頼む!」
のび太
「分かった!」
のび太はそう言い、ハンドガンを構える。
のび太
「はっ!」
バンッ!
ううぅ〜〜
ゾンビの頭に直撃し、そのまま倒れた。
レイト
「…………」
レイトは呆然としている。
レイト
「お お前 よくあんな遠いところから頭に直撃させたよなぁ!」
のび太
「射撃は得意だからね」
レイト
「ま まぁいいか。ところでガスコンロがあるが、付かないな…」
レイトはガスコンロに手をつけていた。
のび太
「マッチとかないの?」
レイト
「あっ! そういえばライター持ってたんだ!」
レイトは思い出し、ライターを出す。
のび太
「でも何を… ちょっと冷蔵庫の中見てくるね」
のび太は冷蔵庫の中を見る。
のび太
「あ 何だろう? この氷の塊…」
のび太がレイトのところに戻る。
レイト
「何かあったか?」
のび太
「氷の塊があったよ」
レイト
「ん? どれどれ…」
レイトが氷の塊を見る。
レイト
「何か中にあるな…」
のび太
「じゃあ溶かしてみようか!」
レイト
「そうだな」
〈第12話に続く〉
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第12話 氷の中身
レイトとのび太は前回、氷の塊を見つけ、溶かそうとしていた…
レイト
「のび太ー 水は出るかー?」
のび太
「大丈夫ー」
鍋に水を入れたのび太はレイトのところに行く。
のび太
「よっと… よし、レイト! 火をつけて!」
レイト
「うん… このライターで…」
シュボッ
レイトはガスコンロに火をつけた。
レイト
「う〜ん、やはり火力が弱いか…」
のび太
「えぇっ? どうするの?」
レイト
「まぁ、気長に溶けるのを待とう その間、なんか話さないか?」
のび太
「あ うん、いいよ」
レイトとのび太が椅子に座る。
レイト
「なぁ、のび太にとってドラえもんの存在はなんだ?」
のび太
「とても頼りになる存在だよ。 優しくて… 頼もしくて…」
レイト
「フフッ、そうか…」
のび太
「レイトは大切な人いる?」
レイト
「ん そうだな…」
レイトが考える。
レイト
「……マヤかな」
いつもはちゃん付けするレイトが呼び捨てだった…
レイト
「女の子だし、守ってあげたい…」
のび太
「もしかしてレイト、マヤさんのこと好き?」
レイト
「まぁ、しいて言うならそうだな…」
のび太
「向こうもレイトの事、好きだといいね!」
レイト
「あぁ… そろそろ氷が溶けたんじゃないかな」
レイトが鍋を見る。
レイト
「のび太! 溶けてるぞ!」
のび太
「本当!?」
のび太も鍋のもとに行く。
のび太
「でっ でもどうやって取り出す…?」
レイト
「そうだな… のび太、そこの長い箸を取ってくれ」
のび太
「あ うん」
レイト
「よし、これで取り出すぞ」
のび太
「頑張れ レイト!」
レイト
「おっ この掴み具合… これだっ!」
何かを取った。
レイト
「これは… 鍵のようだな」
のび太
「早く冷やさないと!」
レイト
「お おう!」
レイトが水道のところに行く。
レイト
「水を出して…」
キュキュキュ……
ジャーー!
レイト
「よし、もう大丈夫かな…」
のび太
「どう 冷えた?」
レイト
「あぁ、大丈夫だよ」
のび太
「どこの鍵?」
レイト
「え〜と、放送室だ。次はそこに行ってみようか!」
のび太
「分かった!」
〈第13話に続く〉
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第13話 エードの迷い
前回、レイトとのび太は氷の中身から放送室の鍵を見つけ放送室に向かっていた… 一方その頃…
エード
「なぁ、トウマ。今、何時か分かるか?」
トウマ
「えっと… 午後3時だな」
エード
「もうそんな時間なのか…」
エードが俯く。
トウマ
「どうしたんだ? エード…」
エードがはっと気がつく。
エード
「いや… なんでもない…」
トウマ
「そうか? ならいいが…」
エードは考えていた。
エード
(あいつは無事なんだろうか…)
トウマはエードの前で手を振っていた。
トウマ
「お〜い、大丈夫か?」
エード
「はっ… あぁ…」
トウマ
「次はどこ行こうか?」
エード
「ん… そうだな… 技術室はどうだ?」
エードが指を差しながら言った。
トウマ
「じゃあそうしようか」
2人は歩き出す。
エード
「いいか、開けるぞ」
ガチャ
トウマ
「何もいないのか…?」
トウマが辺りを見回す。
エード
「油断は禁物だ。気をつけて探索しよう。トウマは左側の方を頼む。俺は右側を探索する」
トウマ
「分かった」
2人はそれぞれ探索をし出す。
エード
「やっぱ技術室だから、キリやノコギリとか危ないものがたくさんあるな…」
そう言うとトウマの方を見る。
エード
(トウマは順調に探索してるな… ん? なんだあれは!)
エードが見たものは天井に穴が開いていて、そこからは巨大な蛇が忍んでいた…
エード
(ヤバい! あの蛇、トウマを襲う気だ!)
そう思うと咄嗟に…
エード
「トウマ! 上に蛇がいる! 早く離れるんだ!」
トウマ
「え? うわぁっ!」
トウマは上を見た瞬間、びっくりした。
エード
「急げ!」
トウマ
「あ 分かった!」
トウマが離れた途端…
ズシャ〜!!
ギュアアアァァーー!!!
大蛇は奇声を上げ、体制を整える。
トウマ
「あの大蛇… 殺る気だぞ!」
エード
「くっ… やむを得ない! トウマ! 戦うぞ!」
トウマ
「え… で でも…」
エード
「弱音を吐くな! 殺らなければこちらが殺られるんだぞ!」
トウマ
「エード… 分かったよ!」
エード
「よし、いくぞ!!」
トウマ
「こうなったらやるっきゃない! 覚悟しろ!」
2人は大蛇に突撃したのであった…
〈第14話に続く〉
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第14話 大蛇、大激闘!
前回、技術室に来たトウマとエードは探索中に大蛇が現れる… それを見たトウマとエードは大蛇に突撃するのであった…
トウマ
「まずはこれだ!」
バンッ! バンッ!
トウマがハンドガンで大蛇を撃つ。だが…
トウマ
「な なにっ! 効いていないのか!?」
大蛇は何もなかったかのように平然としていた。
エード
「ならばこれで!」
エードがナイフを片手に大蛇に襲いかかる。それでも…
ガブッ!!!
エード
「ぐあぁぁーーっ!!」
大蛇がエードに噛みついたのだ。
トウマ
「エード、大丈夫か!?」
トウマがエードのもとへ駆け寄る。
エード
「くそ! こんなところで死んでたまるか! まだ… あいつとも会ってないのに…」
トウマ
「エード…」
エード
「絶対… 死んでたまるかーーーっ!!!!」
ガッ!
エードがのこぎりを取り、すごいスピードで大蛇に向かう。
トウマ
「な なんてスピードだ!」
エード
「食らえーーっ!!!」
エードがのこぎりを振り下ろす。そしてそのままのこぎりを前後に動かす!
キシャアァァーー!!
トウマ
「俺も戦うよ! エード!」
トウマはキリを取り、大蛇に向かう。
トウマ
「身体を狙っても、あまり効果はない…! それなら!」
トウマがすごい勢いでキリで突きつける。
トウマ
「目ならどうだーーっ!!」
ズボォォーー!!!
キリが大蛇の目に刺さったのだ。そしてキリが貫通した眼球が転がる。
エード
「まだ生きているのか!」
トウマ
「もはや…打つ手はない…」
2人が諦めかけたその瞬間…
ガチャッ!!
誰かが走って大蛇の目の前まで来たのだ。
???
「とどめだーー!!」
ドギュン! ドギュン! ドギュン! ドギュン!
謎の人物がコルトパイソンを連射する…
キシャアァァーー!!
大蛇は最期の奇声を上げ、倒れた…
???
「危ないところだったな」
エード
「お お前は…!」
〈第15話に続く〉
-
第15話 エードの知人
エード
「お お前は…!」
トウマ
「知り合いなのか?」
エード
「知り合いもなにも… 俺の兄貴だ」
コウダ
「おっと… 自己紹介が遅れたな… 俺はコウダだ」
トウマ
「よろしく」
エード
「兄貴! 今までどこにいたんだ!?」
コウダ
「それを言われちゃ痛いな… まぁちょっと別荘までな!」
エード
「別荘…? なんで?」
コウダ
「あぁ… 今、この国はこんな状況だ。これを取りに行ってたんだ」
コウダは先ほど大蛇を倒してみせたコルトパイソンを見せた。
トウマ
「どこからそんなものを手に入れたんだ?」
コウダ
「外国の友人が念のためにって、くれたんだ。普通に持ってたら捕まるから別荘に隠してた」
エード
「そっか… 色々大変だったんだな」
エードが感心している中、トウマがある事に気づいた。
トウマ
「そうだ、この部屋の探索をしてたんだった!」
エード
「でも、もう探す場所も無い気が… ん?」
エードが何かに気づいた。
コウダ
「どうした?」
エード
「あそこ… 大蛇の死体の口元に何か光ってる…」
トウマ
「え? 本当だ!」
トウマが大蛇のもとに行き、取ってきた。
トウマ
「これは… メダル?」
コウダ
「大鷲の模様が描かれているな… 何だろうな?」
エード
「とりあえずトウマが持っててくれ」
トウマ
「そうする」
コウダ
「さてと… もうここを出ないか? いつまでも大蛇の死体と一緒にいたくない」
エード
「そうだな。出よう」
そう言うと、3人は技術室から出る。
エード
(兄貴が無事でよかったな…)
〈第16話に続く〉
-
第16話 体育館の恐怖
前回、トウマとエードはコウダに助けられコウダはエードの兄だという… 技術室を後にした3人は再び歩み始めるのだった…
一方、その頃…
ティファ
「ネイラさ〜ん これからどこに行くんですかぁ?」
ネイラ
「体育館に行こうと思っている」
マヤ
「体育館って、いかにも危なそうね…」
ティファ
「マヤちゃ〜ん、そんなこと言わないでよぉ」
ティファが怯え始める。
ネイラ
「さて、そんな事を言っている間に体育館に着いたぞ」
ティファ
「もっ もちろんネイラさんが扉を開けてくれますよね!?」
ネイラ
「当たり前だ。ワシが一番最年長だからな」
マヤ
「年って関係あるの…?」
マヤが呟く。
ネイラ
「さあ、とにかく開けるぞ」
ガチャリ…
ガオオオ!!!
ネイラ
「ラ ライオン!? なんてでかさだ!」
マヤ
「ネイラさん、危ない!!」
ガオッ!!
ライオンがネイラに噛みつこうとした。だが…
ネイラ
「見切った!」
ひらりっ!
なんとネイラはライオンの噛みつきを見事避けたのだ!
ネイラ
「こうなったら3人で倒すぞ!」
ティファ
「ええっ!? 相手はライオンですよぉ!?」
ネイラ
「この短期間の間にお前たちもよく成長した! きっと大丈夫だ!」
マヤ
「やるしかないって事ですね…」
ネイラ
「そうだ! いくぞ!」
ネイラはすかさずショットガンを取り出し、ライオンに狙いを定める。
ネイラ
「そら!」
ドォン!
ガオーッ!
ネイラ
「よし、ダメージは与えた!」
ティファ
「次は私よ! ネイラさん、ハンドガンを!」
ネイラ
「よし来た!」
ネイラはティファにハンドガンを投げる。
ティファ
「キャッチ!」
ティファは両手にハンドガンを持ち、ライオンに構える。
ティファ
「行っけー!!」
ババババン! ババババン!
なんとティファは両手を連動して撃っていた。
ティファ
「効いてるわ! マヤちゃん、やっちゃって!」
マヤ
「動物ならこれが有効なはず…!」
マヤはボールを取り出した。
マヤ
「えいっ!」
マヤはボールを遠くに投げた。それをライオンは追いかける。
マヤ
「今よ!」
バンッ! バンッ! バンッ!
ネイラ
「効いてるぞ!」
???
「ふん、ちょっと油断したぜ…」
ティファ
「な なになに!?」
〈第17話に続く〉
-
第17話 1人の犠牲者
???
「ふん、少しはやるようだな」
ネイラ
「ライオンが…喋った?」
ティファ
「なんでライオンが喋るのよ!」
ライオン
「知りたいか? では教えてやろう」
3人は息を飲む。
ライオン
「まず俺が何で喋れるか、教えてやろう… それはな…ある人に薬を飲ませてもらった そのおかげで喋れるようになった」
ネイラ
「ある人とは誰だ! 答えろ!」
ライオン
「そこまでは言えねぇなぁ…」
マヤ
「じゃあなんで体育館にいるの?」
ライオン
「送りこまれたのさ 誰かが来たら殺せってな!」
ネイラ
「ということは…」
ライオン
「そうだ…」
チラ…
ライオンはマヤの方を見る。
ライオン
「まずは俺をコケにしてくれたお前からだぁ〜っ!!!」
ライオンはマヤに向かって襲いかかる。
マヤ
「キャアアア!!!」
ネイラ
「いかん!!」
ネイラが走り出す。
マヤ
「えっ?」
ティファ
「そんな… そんな!」
マヤはゆっくりと目を開ける… そこに広がった光景は…
マヤ
「ネイラさん… なんで…」
それはネイラがライオンにズタズタに引き裂かれ、噛みつかれ血だらけになっている光景だった。
マヤ
「なんで… なんで私なんかを庇って…」
ネイラ
「マヤ… 無事で良かった…」
ティファ
「ネイラさん…」
ティファが涙をこぼす。
ネイラ
「ワシもそう長くはない… この2つを授けておく…」
マヤ
「これはハンドガンとショットガン…」
ネイラ
「ハンドガンはティファが使ってくれ… ショットガンはマヤが…」
ティファ&マヤ
「はい…」
ネイラ
「あぁ… お迎えが来たようだ… これで妻のもとに行ける…」
ネイラの目がだんだん薄目になる。
ネイラ
「後は頼んだぞ… 必ず無事にここから脱出してくれ……」
ネイラは静かに息を引き取った…
ライオン
「ちっ! 殺す順番が変わっちまったか…」
ライオンは舌打ちする。
ライオン
「まぁいいか… どうせお前らみんな殺すのは変わりないんだ…」
マヤ
「………」
ティファ
「マヤちゃん!」
マヤ
「……うん!」
2人はライオンの方を見る。
ティファ&マヤ
「絶対に許さない!!」
〈第18話に続く〉
-
第18話 ティファとマヤの逆襲
ライオン
「許さないだとぉ? 誰に向かって言ってるのか分かってんのか?」
ティファ
「もうそんな事には脅されない!」
マヤ
「そうよ! ネイラさんの仇をきっと討ってみせるわ!」
ティファ
「マヤちゃん きっとじゃないわ! 絶対よ!」
ライオン
「笑わせらぁ! いいだろう… 俺の本気を見せてやるぜ!」
ライオンは念を集中し始める。
ライオン
「はぁぁぁ……!!!」
カッ!
ティファ
「出来上がりね…」
ライオン
「ハーハッハ!! 覚悟しろ!」
ティファとマヤは身構える。
ライオン
「では、まずは殺し損ねたお前からだ!」
ライオンはマヤを狙う。
ティファ
「気をつけて、マヤちゃん!」
マヤ
「ハッ!」
マヤが高くジャンプする。
マヤ
「食らいなさい!」
マヤは空中でショットガンを構え、ライオンに撃つ。
ドォン! ドォン!
ライオン
「ふん! こんな弾に当たるか!」
ライオンは素早い動きでショットガンの弾を全てかわす。
マヤ
「は…速い!」
マヤは絶句した。
ライオン
「そんなのに当たる訳ないだろ!」
ティファ
「さて…それはどうかしら?」
ライオン
「! 何ぃ!?」
なんとティファはマヤがショットガンを撃っている間にライオンの背後に回ったのだ。
ティファ
「覚悟なさい!」
ティファはハンドガン、二丁を構え撃つ。
バババン! バババン! バババン!
ライオン
「くっ…! 小娘の分際で…!」
マヤ
「よそ見をしている場合じゃないと思うけど?」
ライオンが振り向くとショットガンを構えたマヤがいた。
ライオン
「しまっ…!」
マヤ
「遅い…!」
ドォン! ドォン! ドォン! ドォン! ドォン! ドォン!
ライオン
「ギィヤァァァーーーー!!!」
マヤはショットガンで6発撃ち、ライオンは大きく吹っ飛ぶ。
ティファ
「ハァ…ハァ…」
マヤ
「ハァ…ハァ…死んだ…?」
ティファ
「ええと… もう息はないわ!」
ティファが確かめるとマヤは…
マヤ
「私達…勝ったんだ…」
そのままマヤは倒れ込む。
マヤ
「ネイラさんの仇は取ったのね…」
ティファ
「よく頑張ったわね! …あら?」
ティファが何かに気づく。
ティファ
「ライオンの口から何か出た…」
〈第18.5話に続く〉
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第18.5話 ネイラの残した遺書
ティファ
「これは何かしら?」
ティファが拾ったものは狼の模様が描かれたメダルだった。
ティファ
「いつか使うかもしれないし、持っておいた方がいいわね」
ティファはメダルをしまうと、マヤのもとに行く。
ティファ
「ねぇマヤちゃん 大丈夫?」
マヤ
「あ ゴメンね 大丈夫…」
マヤはショットガンを杖代わりにして立ち上がると、ショットガンに紙が巻きついているのに気づく。
マヤ
「なんか紙が巻きついてる…」
ティファ
「本当ね 取ってみるわね!」
ティファはショットガンについていた紙を取った。
ティファ
「えーと… 文字が書かれてるわ! ネイラさんの遺書よ!」
マヤ
「え! 貸して!」
マヤは強引に紙を取る。
マヤ
「なになに…」
ティファとマヤへ
この遺書を読んでいるということは、ワシはもうこの世にいないということだろう。ワシはいつか必ず死ぬと感じておったのだ… 死ぬ前にこれを書いておく。まずはワシが託したハンドガンとショットガンだが、ハンドガンは軽量タイプで使いやすいと思う。ショットガンはセミオートで反動もそれほど大きくないから隙も少ない。この2つを使って有効に探索を進めていってくれ。
最後に…他の仲間たちには君たちから話しておいてくれ。
絶対にこの町から無事に脱出してくれることを天国から祈っている。
ネイラより
マヤ
「……ネイラさん」
マヤは目に涙を浮かべた。
ティファ
「さぁネイラさんの死は無駄には出来ないわ 体育館から出ましょう」
マヤ
「うん……」
2人は体育館から出ると、再び歩み始めるのだった…
〈第19話に続く〉