ワザップ!フォーラム
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第19話 放送室の課題
前回、体育館でライオンを倒したティファとマヤはショットガンに巻きついていた、遺書を読む。ネイラの意志を継ぎ、2人はまた歩き始めるのだった…
一方、その頃…
のび太
「ここが放送室かぁ…」
レイト
「あぁ、僕は1回だけ放送委員になったことがある」
そう、レイトとのび太はたったいま放送室に到着したのだ。
のび太
「何で放送委員になったの?」
レイト
「まぁ… 好きな音楽が流せるからかな」
のび太
「何にせよレイトが放送器具の使い方が分かれば問題ないね!」
レイト
「あぁ そうだな!」
のび太
「それじゃあ何かを…」
のび太は放送室辺りを見回す。
のび太
「あっ! あれは何だろう?」
レイト
「ん? これは…」
レイトはテーブルに置いてあったCDを取る。
レイト
「課題大全集…」
レイトはそう言うと、CDケースの裏を見る。
レイト
「えーと… なになに…」
このCDに収録してある問題を解いてステキなプレゼントをゲットしよう! 教科は国語だよ!
答え方はモニターに表示される漢字の読みを答えるだけ!
さぁ、君も挑戦しよう!
※尚、最低限必要な者はモニターとマイクと音楽プレイヤーです。
レイト
「…だってさ」
のび太
「なるほど… ちょうどモニターとマイクと音楽プレイヤーがあるよ」
レイト
「僕は漢字の読みが得意中の得意だ」
のび太
「じゃあ条件は揃ったね!」
レイト
「早速やるか!」
レイトは椅子に座る。
レイト
「よし、のび太 そのCDを入れてくれ」
レイトは音楽プレイヤーの取り出しボタンを押す。
のび太
「はい、入れるよ〜」
のび太はCDを入れる。
レイト
「そのふたを閉めてくれ」
のび太は言われる通りに閉める。
のび太
「じゃあ準備はいい?」
レイト
「いつでもいいよ」
のび太
「よし… 再生スタート!」
レイト
(さぁ、どんな漢字なんだ!?)
〈第20話に続く〉
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第20話 レイトの漢字教室
モニター
「では問題を出します これは何と読む?」
そこに表示されたのは「柊」という漢字だった。
レイト
「ひいらぎ!」
モニター
「正解 では次の漢字です」
そこには「懇切」と表示されていた。
レイト
「つい最近習ったな こんせつ!」
モニター
「正解 ではこの漢字は?」
「妬み」と表示されていた。
レイト
「ねたみ!」
モニター
「正解」
のび太
「すごいね! レイト!」
レイト
「いや僕にとっては簡単すぎるよ」
モニター
「ではこの漢字は?」
「長宗我部元親」と表示されていた。
レイト
「歴史上人物じゃないか ちょうそかべもとちか!」
モニター
「正解! 次の漢字は?」
「清水寺」と表示されていた。
レイト
「! な なにっ!」
のび太
「どうしたの レイト!?」
レイト
(これは「きよみずでら」なのか… それとも「しみずでら」なのだろうか…)
のび太
「頑張れ レイト!」
レイト
(いや発音的に「きよみずでら」か? 「しみずでら」って変だし…)
モニター
「あと5秒」
のび太
「わわわわ!? レイト 早く早く!」
レイト
(迷ってても仕方がない…!)
レイト
「えーと… きよみずでら…」
パンパカパーン!
レイト
「な なんだぁ!?」
モニター
「おめでとう! 君は見事、全ての漢字に答えた!」
レイト
「あ… そりゃどうも…」
モニター
「プレゼントだ! 受け取ってくれ!」
突然、音楽プレイヤーから煙が出てきた。
のび太
「わっ! 煙が!」
レイト
「取り出しボタンを押すぞ」
レイトは取り出しボタンを押す。
レイト
「あれ? CDが無い… 消滅したのかな?」
のび太
「レイト! 何か乗ってるよ!」
のび太が取ったのは鍵だった。
レイト
「鍵じゃないか! どこのだ?」
のび太
「理科室みたいだよ!」
レイト
「そうか… 理科室に行く前にみんなと合流しておこう」
のび太
「え? 何で?」
レイト
「なんか収穫があったかもしれないだろ」
のび太
「そっか… じゃあ僕がみんなに連絡をしておくね!」
レイト
「あぁ 集まる場所はいつもの教室って言ってくれ」
のび太
「オッケー!」
こうして見事、漢字の読みを答えたレイトはのび太と共に教室に向かうのだった…
〈第21話に続く〉
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第21話 脱出大作戦!前編
レイト
「さぁて、先に教室に着いたけど誰もいないな」
のび太
「まぁ、そのうち来ると思うよ」
その瞬間…
ガラッ!
トウマ
「よっ! 久しぶりだな!」
レイト
「おお 来たか」
先に教室に到着したのはトウマ達だった。
レイト
「あれ? その人は?」
エード
「あぁ、紹介するよ 俺の兄のコウダだ」
コウダ
「よろしくな」
レイト
「僕はレイト、よろしく」
のび太
「僕は野比のび太、のび太って呼んで下さい」
レイトとのび太とコウダはお互いに自己紹介をし合った。
エード
「ティファ達はまだ来てないのか?」
レイト
「そうみたいだ」
トウマ
「じゃあ、みんなこの資料を見てくれ」
トウマは机に資料を広げた。
レイト
「これは?」
トウマ
「ここに帰る途中で拾ったんだ」
のび太
「究極生命体タイラント…」
トウマ
「そう、こいつが元凶だ」
コウダ
「つまりこいつを倒さなければ平和は訪れないって訳だ」
レイト
「でもタイラントはどこにいるんだ?」
トウマ
「この資料によると、理科室らしい」
レイト
「えっ! ちょうど理科室の鍵を持ってるぞ!」
レイトは理科室の鍵を見せた。
コウダ
「なら手間が省いたな」
トウマ
「でも誰が理科室に行く?」
のび太
「それは後で考えようよ まだ来てない人もいるし…」
その時…
ガラッ!
ティファ
「ごめんね〜 遅くなっちゃった!」
マヤ
「みんな 集まってるんだね」
ティファとマヤが到着した。
レイト
「まだ話はそんなに進んでないから大丈夫だよ」
だがレイトは何かに気づく。
レイト
「そういえばネイラさんは…?」
ティファ
「……ネイラさんは殺されたわ…」
ティファがそう言うとみんなが静まり返る。
レイト
「…誰に殺されたの?」
ティファ
「人じゃないわ… ライオンよ… マヤちゃんを庇って…」
のび太
「そんな…」
さらに沈黙が続く… だが…
エード
「ええい! 黙ってても仕方ないだろう!」
コウダ
「なぁ… ネイラさんって誰?」
エード
「あぁ、兄貴は知らなかったな この町の町長で頼りになった人だ」
コウダ
「そうか…」
エード
「ええと… マヤ!」
マヤ
「はっ はい…」
エード
「ネイラさんの分まで頑張ろうな!」
マヤ
「…はい!」
〈第22話に続く〉
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第22話 脱出大作戦! 中編
トウマ
「……さて、全員集まったみたいだから話を最初からするぞ」
トウマは資料を指差した。
トウマ
「まずこいつが元凶だ」
ティファ
「究極生命体タイラント…?」
トウマ
「そう こいつを倒さないと俺達に明日はない…」
レイト
「んで タイラントは理科室に潜んでいるらしいんだ」
コウダ
「そして誰が理科室に行くか話し合っていたところで、君達が来たんだ」
コウダはティファとマヤに指を差す。
マヤ
「あの どなたでしょうか…?」
エード
「あぁ そうか、ティファとマヤは知らなかったな この人はコウダと言って俺の兄貴だ」
コウダ
「自己紹介が遅れてすまないね」
ティファ
「い いえ…」
エード
「それで兄貴、こっちが…」
コウダ
「ティファとマヤ…だろ? さっきから何度も名前を呼んでたら覚えたよ」
ティファ
「よろしくお願いします♪」
マヤ
「さっきは失礼しました よろしくお願いします」
3人は自己紹介を済ます。
トウマ
「よっし! もういいな!」
レイト
「誰が理科室に行くか…だったな」
のび太
「人数はどうなるのかな?」
トウマ
「あまり大勢で行っても危険だ ここは1人でいいだろう」
エード
「1人がタイラントと戦っている間、他の人は?」
トウマ
「脱出方法を探す」
のび太
「脱出方法って言ってもどうすれば…」
レイト
「あ そういえばこの学校って地下鉄があるんだっけ」
エード
「本当か!?」
レイト
「うん… でも鍵が必要だったよ 確かメダル状の鍵が2つ…」
トウマ&ティファ
「メダル!?」
トウマとティファが同時に言う。
トウマ
「メダルってこれのことか?」
トウマは大鷲のメダルを取り出す。
ティファ
「私も持ってるわ…」
ティファは狼のメダルを取り出す。
レイト
「じゃあこれで問題ないな!」
のび太
「ちょっと待ってよ! 誰が電車を運転するの?」
エード
「そういえば…誰か運転できないのか?」
コウダ
「俺は運転できるよ」
エード
「本当なのか、兄貴!?」
コウダ
「あぁ 頑張って免許も取った」
レイト
「脱出方法も運転手も見つかった事だし、残った人はどうする?」
トウマ
「電車の整備をしようか」
ティファ
「それでいいわね じゃあ誰が理科室に行くか決めましょ!」
〈第23話に続く〉
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第23話 脱出大作戦! 後編
トウマ
「よし、誰か理科室に行く? 立候補する人はいるか?」
しーん………
みんな、黙り込む。だがのび太は…
のび太
(僕は今までレイトやみんなに助けられてきた… 僕が… 僕が頑張らないと!)
のび太
「……僕が行くよ!」
トウマ
「のび太が?」
のび太
「うん 僕も何か役に立ちたい!」
レイト
「でも… 大丈夫か? タイラントは強敵かもしれないぞ」
のび太
「大丈夫だよ! 今まで頑張って強くなったし!」
トウマ
「のび太… じゃあ理科室に行く権利はのび太に授けよう!」
のび太
「うん 勿論だよ!」
トウマ
「レイト 鍵を!」
レイト
「あぁ 頼むぞ! のび太!」
レイトはのび太に理科室の鍵を渡す。
のび太
「任せて!」
トウマ
「よし じゃあ解散だ!」
コウダ
「待ってくれ」
コウダが止める。
エード
「ん? どうしたんだ兄貴?」
コウダ
「のび太 これを持って行け」
コウダはのび太にコルトパイソンを手渡す。
のび太
「これは…コルトパイソン?」
コウダ
「あぁ タイラント相手にハンドガンだけじゃ心細いだろ?」
のび太
「ありがとうございます! コウダさん!」
トウマ
「では改めて解散だ! のび太! 後で会おう!」
レイト
「死ぬなよ のび太!」
のび太
「うん! じゃあ後でね!」
〈第24話に続く〉
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第24話 ゾンビ戦争
レイト
「よし、この階段を下りれば地下鉄だ」
エード
「どんな電車だろうな?」
ティファ
「それは見てから分かるわよ」
レイト達は階段をどんどん下りていき、ついに地下まで下りた。
トウマ
「な なんだこれは!?」
全員の目に映ったものは、ゾンビが100体はいる光景だった。
コウダ
「これは…一体…」
マヤ
「なんでこんなに…」
レイト
「もしかして、ここからゾンビが来てたのか…?」
トウマ
「考えてる暇はないぜ、レイト ゾンビ共がどんどんこっちに来てる」
エード
「こいつらを倒さないと電車まで辿り着けない訳だな…」
コウダ
「よし、みんな! ゾンビ共を倒すぞ!」
コウダ以外
「OK!」
全員は分散し、ゾンビを片付けていくことに決めた。
コウダ
「じゃあこれでも投げとくか!」
コウダは懐から手榴弾を取り出す。
コウダ
「それっ!」
ドカァン!!
ゾンビが一気に吹っ飛ぶ。
コウダ
「どんなもんだ!」
一方こちらは…
マヤ
「ゾンビが多いから、ハンドガンじゃ間に合わないわ… ショットガンを使いましょう」
マヤはショットガンをゾンビが溜まっている場所に狙う。
マヤ
「えいっ!」
バァン!
ゾンビは次々に倒れる。
マヤ
「私だって出来るのよ…」
続いてこちらは…
トウマ
「全く、この人数は反則だろ!」
トウマは逃げ回っていた。
トウマ
「仕方ねぇ… ナイフで確実に倒していくか…」
トウマはナイフを取り出して、ゾンビの後ろに回り込む。
トウマ
「ほらよ! プレゼントだ!」
ザシュッ!
トウマはゾンビの頭にナイフを刺す。
トウマ
「続いて…」
トウマは凄い速さで動き、ゾンビの頭を確実に刺していく。
トウマ
「ふう… まぁ約10体は倒したかな…」
次にこちらは…
ティファ
「あ〜も〜 何でこんなにいるのよ〜!」
ティファはゾンビの攻撃を避けるのに必死だった。
ティファ
「あまり使いたくなかったけど、拳法を使うしかなさそうね…」
ティファはゾンビに向かって…
ティファ
「はぁぁぁぁっ!!!」
ドズンッ!
ティファは拳打を繰り出す。
ゾンビは遠くに吹っ飛ぶ。
ティファ
「まさか訓練していたのが、こんなところで役に立つなんて思わなかったわ…」
〈第25話に続く〉
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第25話 力を合わせて
エード
「こいつら、おっかないぜ! ハンドガンでやるしかないな…」
エードはハンドガンを構える。
エード
「食らえっ!」
バンッ!
ゾンビの頭に直撃する。
エード
「どんどんいくぞ!」
バンバンバンバンバン!!!
ゾンビがどんどん倒れていく。
エード
「ふーっ! 思い知ったか!」
一方、レイトは…
レイト
「くっ! 囲まれた…!」
レイトは完全に退路が失っていた。
レイト
「仕方ない こいつらを片付けよう」
レイトは右手にハンドガン、左手にナイフを持つ。
レイト
「よし、食らえぇ!」
バン!バン!バン!
レイトが撃っている最中に背後にゾンビが忍び寄る。
レイト
「甘い…!」
ザシュッ! グサッ!
器用にナイフで切る。
レイト
「うおおおお!!」
バンバンバン!!! ズバッ! ザシュッ! グサッ!
レイトはハンドガンとナイフを同時に使って攻撃していた。
バタバタバタバタ……
ゾンビが次々に倒れる…
レイト
「よし! これで退路は開いた!」
レイトは走り出す。
レイト
「みんな! いくら倒してもキリがない! ここは力を合わせよう!」
トウマ
「よおし! 全員、ハンドガンで迎え撃つぞ!」
全員がハンドガンを構える。
レイト
「まだだぞ… まだ… もう少し近づいてから…」
コウダ
「よし! 一斉射撃だ! 撃てーっ!!!」
バンバンババンバンバンバン!!!
コウダ
「あとこれはオマケだ!」
ポイッ!
コウダは手榴弾を投げる。
ドオオォォォン!!!
ゾンビは…全員やっつけた。
レイト
「やったー! 勝ったぞー!」
ティファ
「一時はどうなるかと思ったけど良かったわ」
マヤ
「本当…良かった…」
コウダ
「さぁ 奥に行くぞ!」
全員が歩き出す。奥に行ったそこには…
エード
「これが電車か…」
トウマ
「結構古いが、掃除すれば使えそうだ」
レイト
「じゃあ、みんな! 頑張って磨きあげるぞ!」
1時間後…
エード
「か〜っ! 終わった〜!」
ティファ
「みんな、お疲れ様!」
マヤ
「さっきより凄く綺麗になったわ…」
レイト
「じゃあ中に入ってみようか!」
こうして全員が電車に乗り込むのだった…
〈第26話に続く〉
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第26話 トレイン・ザ・ミステリー
レイト
「これが列車の中か…」
のび太を除いたレイト一行は列車の中にいた。
ティファ
「とりあえず運転出来るところに行きましょうよ」
ティファがそう言うと全員が動き出す。
トウマ
「あっ! あれじゃないか?」
コウダ
「どれどれ…?」
コウダがハンドルなどをまじまじと見ている。
コウダ
「ふむ… これなら運転出来るな… ん?」
コウダが大切な事に気づく。
エード
「どうした兄貴?」
コウダ
「重要なことを忘れていたぞ…」
マヤ
「え…?」
レイト
「重要なことって…?」
レイトが言ったあと静かになったが、すぐにコウダが口を開いた。
コウダ
「鍵が無いんだ」
コウダ以外
「…えええ!?」
レイト
「そんな… ここまで来てそれは無いだろう!?」
エード
「探そう! この列車の中にあるかもしれない!」
トウマ
「ん? ちょっと待ってくれ!」
トウマが呼び止める。
レイト
「どうしたんだ?」
トウマ
「ここに窪みが2つあるんだ」
トウマが指している方向を見ると確かに2つの窪みがあった。
マヤ
「この形… 見たことない?」
ティファ
「もしかして…!」
ティファが狼のメダルを取り出す。
ティファ
「これじゃないかしら?」
トウマ
「じゃあ俺も…」
トウマは大鷲のメダルを取り出す。
レイト
「はめてみよう! 何か起こるかも…!」
トウマ
「じゃあはめてみるぞ…」
カチッ!
トウマ
「おお! ぴったりだ!」
ティファ
「じゃあ私も…」
カチッ!
ゴゴゴゴ…
メダルをはめた窪みが横に動いた。
コウダ
「何かあるぞ!」
レイト
「これは…鍵だ! あったぞ!」
コウダ
「よし貸してくれ!」
レイトはコウダに鍵を渡す。
コウダ
「これでエンジンがかかるはずだ!」
カチャ
ガゴン!
コウダ
「エンジンがかかったぞー!」
コウダ以外
「やったー!」
トウマ
「あー疲れちまった」
ティファ
「やっとひと息つけるわね」
マヤ
「…あれ? レイト君どうしたの?」
レイト
「階段のところでのび太を待ってるよ パートナーだしね」
マヤ
「そう… レイト君とゆっくり話そうと思ってたんだけどな…」
レイト
「ん 何か言った?」
マヤ
「な 何でもないよ!」
レイト
「じゃあ行ってくる!」
〈第27話に続く〉
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第27話 親友との再会
のび太
「理科室はここみたいだね…」
のび太は理科室の前まで辿り着いていた。
のび太
「コウダさんから借りたコルトパイソンだってあるんだ… 絶対負けない!」
その時…
???
「お〜い のび太く〜ん!」
のび太
「ん?」
のび太が振り向くと走ってきたのは…
のび太
「ド ドラえもん!」
ドラえもん
「はぁはぁ… やっと追いついた…」
のび太
「今まで何をしてたの!? 凄く心配したんだよ!?」
ドラえもん
「話すと長くなるんだけど… 僕はあの後、ゾンビ達を引きつけてのび太君を逃がしたよね?」
のび太
「うん」
ドラえもん
「それで僕も逃げてきて、のび太君を捜していたんだ」
ドラえもんは更に話を進める。
ドラえもん
「そしたら学校に入っていったのび太君を遠くから見たから僕も急いで学校に入ったんだ」
のび太
「結構早く学校に来てたんだね!」
ドラえもん
「うん、それで学校に入ったのはいいんだけどのび太君がもういなかったから今まで捜していたんだ」
のび太
「で、理科室に行く僕を見かけて追いかけてきたんだね?」
ドラえもん
「そういうこと、追いついて良かったよ」
のび太
「無事で良かった… ドラえもんがいれば百人力だね!」
ドラえもん
「のび太君… 実は化け物達から逃げている時にポケットを落としてしまったんだ…」
のび太
「ええっ!? 何も道具が無いの?」
ドラえもん
「ポケットから飛び出た空気砲は拾ったよ 何もないよりマシだしね」
のび太
「武器になるもので良かったよ…」
ドラえもん
「ところで理科室に何の用があるの?」
のび太
「忘れてた! 実はこの理科室には究極生命体のタイラントがいるみたいなんだ…」
ドラえもん
「なんか怖そうだね…」
のび太
「僕はこのタイラントを倒す為に理科室に来たんだよ」
ドラえもん
「じゃあ僕も手伝うよ! 1人より2人の方がいいでしょ?」
のび太
「う…う…」
ドラえもん
「のび太君どうしたの!?」
のび太
「ありがとう〜〜っ!! 実はちょっと心細かったんだよぉ〜〜っ!!」
のび太は泣いてドラえもんに抱きつく。
ドラえもん
「今まで心配かけて悪かったね… さあタイラントを倒しに行こう!」
のび太
「ぐすっ… うん!」
〈第28話に続く〉
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第28話 タイラント降臨
のび太
「うわぁ〜! 気持ち悪いものがいっぱいあるなぁ」
ドラえもん
「そうだね、タイラントはこれかな?」
ドラえもんは大きいカプセルを見る。
のび太
「そのカプセルにタイラントウィルスって書いてるよ!」
ドラえもん
「うん… どうする? カプセルに入ったまま倒しちゃった方がいいんじゃない?」
のび太
「その方がいいね、よし…」
その時…
ピーー!
のび太
「な なんだ? コンピューターが勝手に…」
ウィィィ
バキッ! バキッ! バキッ!
ガシャァン!!
ドラえもん
「これが…タイラント…?」
のび太
「ドラえもん! 一旦離れよう!」
ドラえもん
「う うん!」
2人はタイラントから離れる。タイラントはのび太達にゆっくりと近づいてくる。
のび太
「…あれ? 意外と動きは遅いんだな…」
ドラえもん
「あのスピードなら十分距離をとれば倒せるよ! 僕が後ろから回り込んで空気砲で撃つよ!」
ドラえもんはタイラントの後ろに回り込む。
のび太
「よし、じゃあ僕は後ろに下がりながら撃つ!」
ドラえもん
「ええい! ドッカーン!」
ドゥン!
のび太
「食らえ!」
ドォン! ドォン!
ドラえもん
「のび太君、効いてるよ! このまま連続撃ちするよ!」
のび太
「分かった! ドラえもん!」
ドゥン!ドォン!ドゥン!ドォン!ドゥン!ドォン!
タイラントにはのび太のコルトパイソンの攻撃とドラえもんの空気砲の攻撃がどんどん当たる。そしてタイラントは倒れた。
のび太
「やった 倒したぞ!」
ドラえもん
「やったね! のび太君!」
のび太とドラえもんはハイタッチをする。
ドラえもん
「じゃあ…他に行くあてはある?」
のび太
「地下で他の仲間がいつでも列車を発車できるようにしてくれているはずだよ!」
ドラえもん
「よし行こう! …ん?」
ドラえもんは何かが視界に入った。
のび太
「どうしたの?」
ドラえもん
「のび太君 これを見て…」
のび太
「どれどれ… これは爆破装置!?」
ドラえもん
「うん… それで僕、考えたんだけどこんな化け物だらけの街は爆破させた方がいいと思うんだ…」
のび太
「そうだね ドラえもんの言うとおりだよ!」
ドラえもん
「じゃあスイッチを入れるよ!」
カチッ!
アナウンス
「爆破十分前です」
〈第29話に続く〉
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第29話 元凶の復活
レイト
「のび太はまだか!? なんか爆破装置が作動してるというのに…」
のび太
「お〜い レイト〜!!」
レイト
「来たか!!」
のび太
「ゴメン、遅くなったよ」
レイト
「別にいいって! そんなことより早く列車に… あれ? そいつは誰だ?」
のび太
「ああ 僕が探していたドラえもんだよ」
ドラえもん
「初めまして よろしくね」
レイト
「良かった… 見つかったんだな!」
ガガン!!
アナウンス
「爆破5分前です」
のび太
「あ 僕達が爆破装置を作動させたんだよ!」
レイト
「ああ そのほうがいいだろうな… さあ早く乗るぞ!」
のび太
「う うん!」
3人は列車まで走り出す。
レイト
「よし、着いたぞ! さあ早く…」
その時…
ボカァァン!! スタッ!
何かが天井を突き破って降りてきた。
のび太
「な なんで…!? 倒したはずなのに…」
ドラえもん
「やっぱりこっぱみじんにでもしないといけなかったみたいだね…」
レイト
「おい! こいつがタイラントか!?」
のび太
「う うん… 1回倒したんだけど…」
レイト
「のび太とドラえもんは先に乗れ! 僕がタイラントを倒す!」
のび太
「分かったよ! レイト、これを使って!」
のび太は何かを手渡す。
レイト
「コルトパイソンか! サンキュー!」
のび太
「レイト… 死なないでね!」
レイト
「コクっ!」
タイラントは左手の爪を構えて今にも襲いかかってきそうだ。
レイト
「来いよ! フランケン野郎!」
タイラントは走り出す。
ザクッ!
レイト
「うぐぅ!?」
レイトにタイラントの巨大な爪がモロに食らう。
レイト
「なんてスピードだ… 油断してると死ぬな…」
レイトは走り回ってタイラントを迷わせる。
レイト
「ほらほら! どうした? こっちだぜ!」
レイトは走りながらコルトパイソンをタイラントに向ける。
レイト
「まず一発やるぜ!」
ドォン!
タイラントから血が噴き出す。
レイト
「食らってるな! この調子でどんどん…」
タイラントは怒り狂ったのか、一直線にレイトに向かって突撃する。
レイト
「うわああ!?」
タイラントは爪を振り下ろす。
レイト
「うぐっ!」
レイトから血が零れる。
レイト
「こいつぁ… 一筋縄じゃいかなそうだぜ…」
〈最終話に続く〉
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最終話 希望への道
レイト
「ダメージを受けすぎた 救急スプレーを使おう」
レイトは救急スプレーを使う。
レイト
「よし 全回復だ! さあ続きをやろうか…」
咄嗟にレイトはコルトパイソンを構える。
レイト
「今だ!」
ドォン! ドォン! ドォン!
レイトはタイラントの体に何発ものの弾を撃ち込む。
カチカチ!
レイト
「弾切れかよ!?」
トウマ
「お〜いレイト!」
トウマは列車の上に乗ってレイトを呼びかける。
トウマ
「これを使うんだ!!」
ブン!
トウマは何かを投げる。
トウマ
「列車の中で見つけたロケットランチャーだ! ぶちかましてやれ!」
レイト
「サンキュー! トウマ!」
アナウンス
「爆破1分前です」
レイト
「やばい! 急がないと!」
レイトはロケランを取る。
レイト
「ジ・エンド… タイラント!」
ドオオン!!
ドカアアン!!!
レイト
「やった! 倒したぞ!」
トウマ
「レイト早く乗るんだ!」
レイト
「おっと! 急がないと!」
レイトは列車に乗る。
コウダ
「よし! 発車するぞ!!」
コウダはエンジンをかける。
プシュー! ガタンゴトン… ガタンゴトン…
列車は離れたと同時に街は爆発した。
レイト
「終わったな… 僕達は助かったんだ」
トウマ
「でも… この列車はどこに続いてるんだろうな?」
エード
「そんなことは後で考えようぜ! 俺達にはまだ明日がある…」
ティファ
「そうね 今はみんなで生き残ったことを喜びましょう!」
盛り上がっている途中、マヤが何かを言おうとしている。
マヤ
「あ あの! レイト君!」
レイト
「え 何?」
皆が黙り込む。
マヤ
「ずっと言おうと思ってたんだけど… 聞いてくれる…?」
レイト
「うん…」
マヤは少し間をあける。
マヤ
「ずっと…前からレイト君の事が好きでした!」
レイト
「えぇっ!?」
マヤ
「ダメかな?」
レイト
「いや驚いただけだよ! 寧ろ嬉しいよ!」
マヤ
「え?」
レイト
「僕も前からマヤのことが好きだったんだ…」
マヤ
「本当?」
レイト
「うん!」
マヤ
「そう…嬉しい…」
みんなから拍手が送られる。
レイト
「みんな! 僕達はまだやっていないことがある!」
のび太
「どこか行くあてがあるの?」
レイト
「…犯人を捜すのさ!」
END
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長い間のご愛読ありがとうございました^^ 続編については要望があれば書こうと思っています。メールでどうぞ!
では…皆さん今まで本当にありがとうございました! ネオキングの次の小説をご期待下さい!