軍事強国ゼルテニア帝国の強襲を受け、瀕死に陥ったアゼルスタン王国は太古の禁呪から作られた秘宝『生命の器』を使い、失った兵を蘇らせ、強靭な力を得てゼルテニア帝国を打ち破った。
戦争が終わり、城にもどった王にはすでに心はなく、禁呪の呪いから憎しみだけが残っていた。
その憎しみは、さらに禁呪の力を王に使わせ戦死したはずの兵をひとり残らず蘇えらせた。
そして狂気の騎士へと変貌を遂げていったのだった。
呪われた騎士団は救ったはずの国を自らの凶刃にかけ、自分達の力に酔いしいれた。
王妃クレマンスは故郷ローランド教国の秘宝『聖龍の指輪』の力に助けられ、この邪悪な気配から身を守っていた。混沌と狂気の中、王妃とその護衛は王宮をあとにし消息をたった…。
そして、任務を終えた騎士が今呪われたアゼルスタン王国へ戻ろうとしていた……。