ワザップ!フォーラム
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注意!
バンドや楽器についての知識はあまりないです…。
ですので、間違いや勘違い多々あるかと思いますが、ご了承下さい…。
【主要キャラ設定】
紀上祐(きがみゆう)……
白映大学一回生。三人兄弟の長男。高校生の長女、中学生の次男がいる。
中学生の頃、仲間と組んでいたバンドが、祐の失敗が原因で、解散に追い込まれた。そのため、バンドに深いトラウマがある。
楽器は一切(やらず)嫌いだったので、ボーカルを担当していた。
隠しているが手先が器用で、特技は裁縫。
鷺河浩実(さぎかわひろみ)……白映大学一回生。大手製薬会社『鷺河製薬』の一人娘。父は社長、母はその秘書である。幼い頃から戦隊物や仮面ライダーが大好きで、そのせいか男っぽくなってしまう。
そんな彼女に困っていた両親だが、浩実がベースに興味をもったため「音楽=女の子」という謎の方程式に基づきベースを買い与えた。
その後、高校の学園祭で見た『バンド』に興味を持ち、バンドを組もうとする。しかし、高校では女子+ベースという組み合わせ、しかも素人(ベースは習っていた訳ではなく、ただ鳴らしていただけ)だったため、叶わなかった。
そこで、昔から名前を「こうじ」と間違えられることを利用して、男として生活することに。ただし、入学時は女子扱い。
現在は親元を離れ、アパートに住んでいる。
黒瀬由騎人(くろせゆきひと)
白映大学一回生。浩実に誘われて入った一人。幼い頃に、自分の真横に鉄骨が突き刺さる、というトンデモな体験をしてから、大きな音が嫌いになった。
それ以降はずっと、音を遮断するためヘッドフォンを着けている。
バンドに誘われた際は、浩実にやや脅される形で承諾させられている。
北谷結衣奈(きたたにゆいな)……白映大学一回生。とにかく恥ずかしがりで内気な性格。他人はおろか知人とも会話できないほど。しかし歌は相当上手く、昔から音楽はオール5だった。
「こんな自分を変えなくちゃ」とやっと決心し、合唱サークルに入ろうとするも、浩実に捕まりそのままバンドを組むことに。
ちなみに頭もかなり良く、本当は有名な大学にいくはずだったが、白映の噂を聞きつけ白映に入学した。
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某県某市、白映(しろばえ)大学—
そこそこ都市部に近く、そこそこの偏差値があり、そこそこの広さで、まあまあ綺麗な、普通の大学である。
しかし、この学校は県内でも有数の『人気校』だ。
それは、この学校の校風に由来する。
この学校の校風、それは…『自由』。
法に触れず、他人に迷惑をかけなければ何してようが基本放置。ただし、何か問題を起こしたら、即刻停学もしくは退学。
そんな大学には、ひとつの【噂】がある。
それは、『この学校にいれば、才能が見つかる』というもの。
現に、この大学からは、画家や歌手、小説家が輩出されているのだ。
そして、この大学に今年、237人の新入生が入った。
その中から、『白映の伝説』と語り継がれることになるバンドが生まれるとは、誰も知らないまま…
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第一楽章 やってやるさ
四月……始まりの季節。
入学、入社、… 様々な始まりを迎える季節だ。
そして彼もまた、始まりを迎えようとしていた。
「さて、これから何をするべきか」
新入生の紀上祐(きがみゆう)は、廊下でがっつり悩んでいた。
一通りの行事も終わり、それぞれ新入生たちもキャンパス内を見て回っている。とりあえず探検だな、と歩き出そうとした…
その時だった。
「ねぇねぇ、バンド組まない?」
後ろで声がした。
もしや俺か!? 思わず肩が跳ねる。
バンド、という言葉に深いトラウマがある祐には、受けたくない勧誘ぶっちぎりのトップである。
「ダメかな? そこを何とか! 頼むよ!…」
なんだ俺じゃないのか… ほっと一息。どうやら前にいた生徒だったらしい。
「ダメ? お願い! そこを何とか…」
あれ?おっかしいな… 前の二人を見ながらふと思った。
「女の子の声、だったよな…?」
後ろで聞こえた声は、少し低めだったが、女子の声だった気がした。だが、どう見ても、勧誘している生徒は(背丈は少し低いが)男の格好だ。
まあそんなこともあるか… と、妥協したところで、勧誘されていた生徒が去っていった。どうやらフラれたらしい。
残念だったな(笑)、とイジワルな気持ちがかすめ……
「…てる場合じゃねぇ」
思わず呟く。どう考えても次に来るのは祐である。
頼むから、俺には声かけてくれるなよ…!
そんな願いをかけて、その生徒の前を通り過ぎる。
進む。生徒の前に来た。
進む。生徒を尻目になるべくさっさと歩く。
そして…通り過ぎる。
よし!勧誘はされな…
「ねぇキミ、バン…」
「すんのかよ!」
「ええっ!? なっ、何がっ!?」
「あっ…」
思わずツッこんでしまった。
「いや、その、えーと…」
「………。」
気まずい沈黙。
まあいい、現状回避が最優先、とその場を逃れようとしたのだか、
「……逃がすかっ!」
ガシッと腕を掴まれる。
「チッ、ばれたか…!」
かなり本気で悔やむ祐。
「バンド組まない?」
「やだ」
瞬間的に返答する祐。
「どして?」
「やだから」
「どのように」
「全部」
「ならば…!」
「えっ、ちょっ、待っ…!」
次の瞬間、
足が、軽くなった気がした。
床が、迫ってきていた。
そこで、祐の意識は途絶えた。
*
「……はっ!」
がばっ、と跳ね起きる祐。
「痛っ…」
思わず額と鼻を押さえる。鈍い痛みが、頭を駆け巡る。
「どこだっつの、ここ…」
周りを見渡す祐。とりあえず、転がされていた(祐はここに無造作に転がされていたのだ)、床を見る。
「カーペット?」
床はカーペット敷きだった。
更に周りを見渡すと、ベートーベン、バッハ、シューベルト、と音楽家達の肖像画に、防音仕様の壁。
これはどうみても、
「音楽室、だよな…」
これでもか、という位に『音楽室』である。
「なんで音楽室なんかに…?」
祐は、意識が飛ぶ前の事を思い出す。
急に軽くなった足。迫る床。痛む顔面。そして音楽室。
少し考えて、思い当たる事が一つ。
「あのヤロォ…」
要は、足を引っかけられて、前に思いっきりスッ転んだ。そして昏倒。そのままあの生徒に音楽室まで運ばれた、という次第である。
真相が究明されたところで、
「あ、起きた。オハヨ〜」
ガラガラと、戸を開けて入ってきたのは件の生徒だ。
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