ワザップ!フォーラム
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2012-07-10 22:21
廃退した街に何を思うのですか。
少年に依って破かれた聖書、ガタガタと室外機が排出する熱風、賑わいを見せる市場、
飛び交う罵詈雑言、稀の慰めと贖罪、錆びたアンテナに掛けられた洗濯物、曇天に浮かぶ風船。
人体実験の被験者増加ニュース、汚染地域、水素の様に透き通る水溜り。
私は其れ等の世界を構築する為、歳月を必要とします。
故に、私はこの小説をまだ執筆しない事とします。
公開は何時になりますでしょうか?
1ヶ月後と為るか、1年後と為るか、10年後と為るか。
私にはとても想像の出来る範囲では無いのです。
しかし、必ず公にするという意志を込め、此処に此れを記すのです。
何か疑問を持たれる方は、メールをして頂ければ、出来る限り応える態度を示します。
その他の活動場所にて私は姿を現しません。
いつか、世界が始まる時まで、私は悩み続けます。
2012-08-06 23:48
小説の構成は未だ完成しない。
これを此処に記すことに依ってハードルを上げてしまっている様で、
私だけが盛り上がっている様な嫌悪感を覚えてしまう。
だが、必ず此処に公開する意識を高めるためには手段を選ばない。
私は敬語を使用するのを辞めた。変に改まっているのは嫌いだ。
I hadn't been born. -
抄本
胎児の儘に生きて逝けた為らば、どれ程まで、安泰な人生を歩めただろう。
改悪に依って朽廃した身体では、愛する人と身を寄せ合う事すら禁じられる。
其処に悦楽は有ったか。其処に暴力のみならず、平和を求める意志は有ったか。
屑が如く蔑まれ、力を欲した少年は、愈々、通称、廃退実験に加担し、朽廃してしまった。
朽廃という言葉は本来、建築物等に用いられるが、もうその身体は建築物の類に過ぎない。
終末に備える筈の実験が、終末を呼び寄せる事に為ったその実験は、危険な人間を産み落とした。
少年は其の一人であり、荒廃した街を殺戮へと導いた。
排気ガスをダクトから排出する少年を、果たして人間と呼べるだろうか。
最早、殺戮兵器と変わって仕舞った少年を、それでも人間と呼べるだろうか。
少年は、水素の様に美しい水溜りを、蹴り上げては生きて逝く。
その逝き方に反駁する者は最早一人として存在しない。
未来構想をするにあたって、救済は絶対的な物へと姿を変えた。
嘗ては、只の希望に過ぎなかった救済は、何時しか絶望へと姿を変えた。
希望とは少年だった。絶望とは少年だ。
それを世界が欲しなければ、終末の回避は望めない。
望む行為が、最早絶望になったのである。
終末の存在は様々な人間を狂わした。
精神的な向上を図る者は減少し、その結果、錆び付いた建物が聳え立つ事と為った。
衛生面に気を遣わない者が増加し、街路は吐瀉物に塗れ、我慢出来ない臭気が漂った。
——これは所謂“抄本”であり、現段階の本作から抜粋したものである。
I hadn't been born. -
街に氾濫する声
「月の綺麗な夜を私は待つけど、それはしじまごと消えてしまった」
「有終の街に、悪魔は笑った」
「人々は悄然としてしまい、“現実こそ虚構と為れ”と乞う」
「風船が割れるたび私は居た堪れない気分になった」
「バルーン・フェティシズムでありポッパーである人間は歓喜する」
「実験にて燻る硝煙」
「神様なんていないけど、ただ君と会いたくなって」
「殺人、ドラッグに依り僥倖を得る君は、とても美しく感じた」
「終わりを全うし、嗚咽に抗い、救済を待つことに意味はあるのでしょうか」
「さあ、今日は薬物依存について」
「ロゴスは常に増加し、アイソーポスはそれに伴い増加する」
「星が消えた夜空に浮かぶ船」
「太陽は自殺したのか、だって。笑えねえよ」
「死んでしまえ」
I hadn't been born.