第2章第1話
「ガーデン対抗戦」
学園内デュエルが終わった日の夜、レッド寮では新メンバーのユカリを歓迎するためのパーティーが行われた。
猫神 「ユカリちゃんのオシリスレッド転入を祝って乾杯なのニャー。」
レッド生徒一同 「カンパーイ!!!」
晃太 「いやー、今日は色々あって疲れましたね。」
翔 「そうだなー」
ユカリ 「みんなありがとう。今の私がいれるのは3人のおかげだよ。」
健一 「そんな事ないよ。きっと俺たちが出会ったのは運命なんだよ!!!」
健一 (決まった!!!)
翔 「出た出た、必殺技 良いとこ取り。」
健一 「何か言ったか」
翔 「いや、別に。」
ユカリ 「フフフ。」
晃太 「大変です。猫神先生が!」
翔 「どうした!」
晃太 「お酒飲んで倒れました。」
翔 「・・・」
健一 「・・・」
翔&健一 「ほっとけ!」
晃太 「えっ!でも・・・」
健一 「自業自得だよ」
レッド生徒一同 「ハハハハハ」
そして、夜も深まりみんなが寝静まった頃、翔の部屋では・・・
健一 「うぅーん。ユカリちゃ〜ん。フフフ」
翔 「ったく。ウッセーな眠れねーじゃねーか。どんな夢見てんだ。」
健一 「翔!!!」
ドン!!!
翔 「痛ッ!!!」
健一の蹴が入った。
健一 「翔!!!爆殺!!!」
翔 「この馬鹿ヤロー。」
健一 「誰が馬鹿だ!」
翔 「何故!?怖!こいつ。完全に眠気が覚めた。外でも出て、気分転換でもするか」
翔はレッド寮の近くにある、海岸に向かった。
翔 「夜の海か。何にも見えねー。でも、綺麗だ。この音聞いてると心が和むな・・・クールだぜ。」
ユカリ 「あれっ、翔!」
翔 「ユカリ!!!」
ユカリ 「こんな所で何してるの?」
翔 「いやっ!別に、何も。」
ユカリ 「変なの(笑)」
ユカリ 「翔には、一番お礼言わなきゃね。」
翔 「何が?」
ユカリ 「私をオシリスレッドに招いてくれた事」
翔 「気にすんなよ。」
ユカリ 「翔とのデュエルが無かったら私、いつまでも孤独だったのかもしれない。仲間が出来なかったかもしれない。ファンの人達も私が負けたら一人残らず居なくなっちゃっし。」
翔 「今日のデュエルが無くても、きっと俺たちは仲間になってたよ。」
ユカリ 「それって、運命なのかな?」
翔 「運命だよ。絶対」
ユカリ 「翔・・・」
ユカリ (何だろう。胸がドキドキする。私・・・翔のこと・・・)
ユカリ 「ねぇ、翔。私と翔が出会ったのはきっと運命だよ。だから、翔。私と・・・」
隣に翔の姿は無かった
ユカリ 「翔?」
翔 「おーい!ユカリ!風邪引かねーうちに帰れよ」
翔は部屋に戻った。
ユカリ 「もー!何なのよ。翔の馬鹿。」
そして、夜が明けた。
晃太 「翔さん。朝ですよ。起きてください。」
翔 「うっうーん。おはよ。晃太。」
健一 「ユカリちゃ〜ん。」
翔 「起きろボケ。」
翔は健一の顔面に枕を当てた。
健一 「痛!何すんだよ馬鹿。」
翔 「自分の胸に聴け!!!」
晃太 「早く行かないと遅刻しますよ。」
翔 「ヤバッ、早く着替えろ。」
ユカリ 「おはよー。みんな。」
3人 「えっ?」
ユカリ 「キャー。この変態トリオ」
バタン。扉が閉まった。
健一 「違うんだ。ユカリちゃん。変態はこの二人だけなんだ。誤解なんだ」
翔 「おい!」
晃太 「僕って変態だっんだ(悲)」
翔 「おいおい。」
そんなこんなで学園についた。
健一 「ユカリちゃん。誤解なんだ。翔がいきなり」
翔 「何でそうなんだよ。」
晃太 「僕は変態じゃないよ。」
健一 「晃太はムッツリだ」
晃太 「違うよ。」
ユカリ 「知らない。」
草壁 「えー皆さんおはようございます。」
生徒一同 「おはようございます。」
草壁 「今日は授業の前に毎年行われるガーデン対抗戦の模擬デュエルについてお話ししたいと思います。猫神先生お願いします」
猫神 「頭が痛いニャ」
翔 (二日酔い)
猫神 「えー、毎年行われるガーデン対抗戦に備えて、他のガーデンの生徒達とデュエルする模擬デュエルがありますニャ。」
健一 「マジかよ。面白そー」
猫神 「けど、生徒全員が出られるわけじゃないのニャ。」
レッド寮先輩 「毎年模擬デュエルにもレッド寮の生徒は出られないんだ。」
健一 「はっ!意味分かんねー」
レッド寮先輩 「イエローやブルーの方が強いからな。当然なんだよ。」
猫神 「それでは、参加する生徒の紹介ニャ。まず、オベリスクブルーの生徒全員ニャ。」
ブルー生徒一同 「おおおおおおおお」
健一 「何だよそれ」
猫神 「次にラーイエローの生徒ニャ。大林君、有沢君、高峰さん、鳳君・・・」
翔 「たくさんいるな」
晃太 「模擬デュエルだからですかね。」
猫神 「ラーイエローは以上ニャ。」
北大地 「では、皆さん頑張ってください。」
レッド生徒 「やっぱり無理か」
レッド生徒 「オシリスレッドから出ないのか」
猫神 「まだいるニャ。北大地先生」
北大地 「なんですと」
猫神 「オシリスレッド、瀧村 翔君、橘 ユカリさんニャ」
辺りが騒ついた。
北大地 「待ってください。大事な模擬デュエルにレッド寮の生徒をだすつもりですか!」
猫神 「橘さんは元ラーイエローの生徒ニャ。そして瀧村君はラーイエローの生徒2人に勝ってるニャ」
北大地 「2人!1人ではないのか?」
猫神 「ええ、入学式の時ニャ」
晃太 「あの時の」
詳しくは第1章第1話を見てね。
北大地 「だからといって・・・」
草壁 「北大地先生。この事は私が認めました。」
北大地 「草壁校長!」
話が一件落着しようとした時・・・
健一 「ちょっと待った!何で俺の名前がねぇーんだよ!」
猫神 「手塚君は学園内での成績をあまり残してないからなのニャ(悲)」
猫神 (本当は健一君も晃太君も希望したけれど無理だったのニャ)
健一 「そんな、だったら今オベリスクブルーの生徒とデュエルさせてくれ」
ブルー生徒 「レッドなんかに費やす時間なんて無いんだよ。」
健一 「なんだと!」
猫神 「抑えるニャ、健一君」
北大地 「貴様みたいな生徒が出るのならラーイエローの生徒を一人でも多く出すわ!」
優しそうなメガネの男「では、こういうのはどうでしょう?」
翔 「誰?」
ユカリ 「オベリスクブルーの先生。黒嗣(クロツグ)先生よ」
黒嗣 「健一君と僕がデュエルをして、良い結果を残すことが出来たら、参加を認めると言うのは。」
北大地 「黒嗣先生。」
黒嗣 「どうでしょう?草壁校長」
草壁 「もちろん、いいでしょう。」
健一 「マジ!」
黒嗣 「では、健一君。こちらへ。」
生徒達 「黒嗣先生のデュエルだって、見に行こうぜ!」
翔 「俺たちも行くぞ。晃太、ユカリ。」
ユカリ 「うん」
晃太 「ハイ!」
皆は場所を移動した
黒嗣 「では、始めましょうか?健一君」
健一 「絶対に勝つ!!!」
健一&黒嗣 「デュエル!!!」
第2章第1話
「ガーデン対抗戦」完
次回予告
ユカリ 「どうも、こんにちは。どうだった。まさか黒嗣先生が出で来るとはね。健一大丈夫かしら」
晃太 「大丈夫ですよ。絶対に勝ちます。」
ユカリ 「そうよね。勝つよね。さて次回は」
晃太 「模擬デュエル参加を賭け、黒嗣先生とデュエルする事になった健一さん。健一さんの戦士たちがどこまで戦えるか。次回、「魂を刈る者」お楽しみに。」
ユカリ 「次回も絶対に見てね☆」
晃太 「そういえば、あの夜にユカリさんは翔さんに何て言おうとしたのですか?」
ユカリ 「うっ、うるさい!馬鹿!!!」
晃太 「ごっ、ごめんなさい。ユカリさん。」
ミニミニ劇場
健一 「ったく翔のヤロー、あんな起こし方しなくたっていいだろう。まさか夢の中で翔を倒した事を怒ってんか?でも、仕方ねーよあれは。翔が悪い!だって、俺のユカリちゃんと夜に2人で内緒話しをしてるんだからよ。やっつけて当然だぜ!あのままにしてたらきっと、翔はユカリちゃんを襲おうとしたに違いない。ユカリちゃんの王子様は俺だけだからな。うん!あれ、でも、何で夢の話なのに分かったんだ。謎だ!」
晃太 「当たっているような、当たっていないような、そんな健一さんの妄想なのでした。」
翔 「いや、全然当たってねーよ!」
終わり
これから宜しくお願いします。