「ゲームを全クリした主人公がまた戻ってきたみたいですよ」#7
自分は、宿屋のベッドで横たわっていた。
何しろ、敵を倒して、HPが減ったら宿屋の繰り返し。
レベルは最初のボスの推奨レベルを余裕で上回っている。
ボスの推奨レベルが7だから、大体4上か。
自分的に、これ以上上げると頭がおかしくなりそうになったのでやめた。
お金は2300は集まった。
これで美味い物でも食っていくか。
そう自分は思い、所持金の半分を食事代で消し去るのだった…。
結構な時間歩いただろう。
ようやく着いた。
途中で敵にも会ったが、回復アイテムのお陰で傷がすぐに消えた。
さて…ここのボスだ。
ここのボスは、火の魔法を使ってくる。
これを自分は一番心配している。
もしこの攻撃に当たったら、その部分が燃えるように熱くなるのか?
そんな心配だけをしていた。
もし、燃えるような熱さなら、この先、自分は地獄を見る。
何せ、火があるのなら、水、氷、雷、光、闇…有名な属性が火を吹く。
更に、このゲームだけにある『異端」がある。
要は混乱なのだが、この攻撃、やけに強いしやけに効果が強い。
つまり、こんなのを喰らったら…と思うと、怖かった。
正確には、“もう一つ”あるのだが、自分は知らない。
裏ボスが持っているのか分からないが、自分は属性に怯えながら探索を開始するのだった…