ワザップ!フォーラム
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act1
廃墟に響く銃声・・・男の悲鳴・・・
男の声が聞こえる・・・・
お願いだ・・・殺さないでくれ頼む
なぜ・・・俺がこんな目に遭うんだ?
銃を突きつけてる方は女・・・
いや女と呼ぶにはまだあどけなさが残るので少女と言うべきか
少女は一言そんなの知らないよと言うとためらう事無く引き金を引いた
廃墟に一発の銃声が響き後には静寂だけが残った・・・
・・・・・相変わらず仕事明けの朝はけだるい・・・
(人を殺すのには慣れたし、殺した相手のことも気になったのは一人目だけだ)
(罪悪感と言うわけでもない何人殺したなんて覚えてもないのだから)
こういう時はお風呂にゆっくりと浸かって寝るのがいい
今回はなかなかいい金になったしちょっと贅沢するかな?
(私たちスラムの人間でも入場チケット買えば街に入れるからね)
・・・・・あっ厄介な人が・・・気づかれないように裏道通るか
あら〜るきちゃ〜んじゃないの〜
・・・遅かったか・・・
(この人は自称レミさん本名不詳、身長2mオーバー)
(スリーサイズ上から100オーバー、100オーバー、100オーバー・・・)
(すっごい力持ちで溝にはまったトラックを一人でひき上げたし・・・)
(要するに・・・ニューハーフと言うやつだ・・・)
(私の育ててくれた親代わりでもあるので一人暮らししだしてからも
いろいろ心配してるようだ・・・心配される資格など無いのだが・・・)
そ〜いえば〜今日お暇かしら?
お暇なら鳥籠にショッピングに行かないかしら?
(街にか〜どうせ行く予定だったし・・・)
私も行く予定だったし、ただこれから寝る予定なので夕方でよければ・・・
あらじゃ〜夕方4時ぐらいにるきちゃんのお家に迎えに行くわ
えっ私がレミさんの家まで行きますよ
あら嬉しいけど・・・るきちゃん寝起き悪いからねあたしが起こしに行くわ
それじゃ〜またね〜るきちゃん
(レミさんにとっては私はいつまでも子供か・・・)
(ちょっとだけ・・・嬉しいけど・・・)
・・・・・・・・早くシャワー浴びて休むとするか・・・
そうして私は家に向かって歩いていった・・・
目覚めた時ひどく寝汗をかいていた
寝間着代わりに来ていたTシャツが体に張り付くほどだった
汗を流すために私はシャワーを浴びていた・・・
(そろそろクーラーを修理か新しいの買うかしなければ・・・)
外付けの鉄製の階段を上る足音が聞こえ・・・程なくチャイムが鳴った
私はシャワーを止め掛けてあったバスタオルをまとって玄関のドアを開けた
・・・・・るきちゃん起きてたのってなんて格好で立ってるの!!
女の子なんだから・・・あたしだからいいものを男の人だったらどうするの全く!!
・・・・・とりあえずレミさん中で待っててください準備してきますので
は〜い・・・ゆっくりでいいから、るきちゃん
私は着替えと出かける準備の為に寝室に戻った・・・
レミさん・・・お待たせしました
あら〜早いわねって・・・・・もうちょっと女の子らしい服装にしたら?
この服装が動きやすいので・・・駄目ですか?
(・・・これはこれでいいかもね〜半袖のシャツに短パンのジーパン・・・)
(ただ少し胸元出すぎかしら?シャツのボタン二つあけは・・・悪い男が寄って来そうね)
あたしがなんとかするし・・・いいわよね
レミさん・・・この服じゃ駄目なら着替えてきますよ?
あら着替えなくてもいいわよ似合ってるしその服装、るきちゃんに
そっそうですか?それじゃ・・・行きましょうか?
そうね、さっそく行きましょう・・・るきちゃん
行きましょうレミさん
私達は街に向かって歩きだした
お休みの日外はいい天気
こんな日あなたなら何する?
えっお前はって・・・もちろんゲームですよ -
act2
鳥籠の街・・・分けられた隔てられた世界・・・
鳥籠に無事ついたようだ・・・
(厄介ごともなく良かったさすがにレミさんの前では銃は抜けない)
ちなみに鳥籠は街の名前ではなく・・・
100年以上昔に起きた戦争の結果
世界の都市の大半は廃墟になり人々は廃墟の中でも
比較的原型をとどめてるところで生活を再開した・・・
そのうち力をつけた一部の人が廃墟を解体し身の丈よりも高い塀
そしてその上からは檻状に張り巡らされた非常に軽い黒い柱に
ガラスのように透明で軽い板を貼り付けて
完全に外と隔絶した街を作り出した
(その見た目が鳥籠の様にに見えるためスラムの人が皮肉と憎しみをこめて鳥籠とよんでいる)
そしてその時・・・人間は金を持つ者持たない者に分けられ・・・
街に住めるのは前者のみだった・・・
後者は廃墟で引き続き日々命の危険に直面しながらの生活を余儀なくされた
スラムはまだせいぜい野犬が出るぐらい
(それでもただの人は危険な存在だが・・・)
だが人が住まない廃墟には・・・
昔動物園と呼ばれた施設で飼われていた動物が
逃げ出し野生化しており非常に危険だ
そのためスラムで生きる人々は生まれると
すぐ体に生体ナノマシーンの生成プラントを体に埋め込む
(これを体に埋め込むと身体能力を増強できる)
(この技術は軍でも使われている技術だ)
ちなみにプラントは皮膚下に埋めこまれるためイレズミのように見える
そのため基本はただの丸だが普通のイレズミのように
人それぞれ好きな模様になっている
ちなみに私の知り合いは炎模様で強化レベルは2らしい
(私は基本の丸にプラント同士をつなげる帯だけだが・・・強化レベルは6だ)
強化レベルとはプラントの数がそのままレベルになる
ただしレベルが上がるたびに術後死亡率が上がる
(性質上、術後1時間過ぎればもう大丈夫だが・・・)
それから鳥籠は各地に存在している
もっとも私が行った事あるのは
これから入る所以外に2ヶ所だけだが・・・
(人の行動範囲なんてそれほど広くないし・・・)
各地に点在する都市は地下鉄で繋がっており
街に住む人々は外に出なくても生活できるが
人は欲が深い生き物だから危険だと分かってても外に出る事をやめない
街ごとにさまざまな規制があるが・・・
唯一性的欲求を満たす施設はどこの鳥籠にも存在しない
鳥籠の外にならいくらでも欲を満たすのはあるので・・・
(そういうの私にはわからないけど・・・)
(性欲って命がけでも満たしたくなるのだろうか?)
るきちゃ〜んチケット買ったわ・・・早く行わよ〜
あっはいレミさん今行きます・・・すみません
相変わらず硬いわね・・・まぁいいわ行きましょう
はい・・・行きましょう・・・
私達は街に入る事にした・・・
お休みの日外はいい天気
こんな日あなたなら何する?
えっお前はって・・・もちろんゲームですよ -
act3
初めてのそして最後の友達・・・
・・・・・あの・・・レミさん買いすぎでは?・・・
あら?買えるときに買わないと欲しいものってすぐ無くなっちゃうわよ
それにこの服は注文してた服だからいいのよ
(・・・・・まぁ・・・そんな気はしてたけど・・・)
売ってる服はサイズが合わなくてね〜注文しないとサイズがないのよ〜
(ある方がむしろすごいよ・・・6Lとか7Lなんだろうし・・・)
ところで・・・るきちゃんは何買うつもりなの?
私は・・・買うのは決まってるけど・・・・・
その前に友達に・・・・・逢いに行ってくるよ・・・・・
あら?るきちゃん・・・お友達いたんだ〜
あたしにぐらい紹介してくれてもいいじゃないの〜
・・・・・分かりました・・・そうですよね・・・
レミさんは私の育ててくれた親のような方なのに・・・
案内します、行きましょう・・・
るきちゃんがお友達っていう子はどんな子かしら?楽しみだわ
あの〜るきちゃん?なんだか・・・・ここって墓地って感じだけど・・・・・
・・・レミさんここです・・・・・
・・・・・ごめんなさいね・・・るきちゃんあたし・・・そのぅ・・・
いえ気にしないでください
お花ぐらい買ってくるは、あたしが・・・
いえ要りませんよ・・・彼女との約束なので・・・
何も要らないただ・・・忘れないでって約束なので・・・
・・・・・そうなのね・・・お友達は病気だったの?
・・・・・知らないんですどうして亡くなったのか・・・
そうなの分からないんだ・・・ごめんね、るきちゃんつらい事聞いちゃって・・・
(・・・・・言える分けない・・・私がこの手で殺したなんて・・・)
(私が始めてこの手で奪った命が彼女なのだから・・・)
(あれは二年以上前ことだ・・・)
・・・・・嬢ちゃん本当にこの仕事やるつもりなのか
・・・・・まぁここに来たって事は<red>覚悟</red>は出来てるって事だろうが
正直・・・請負人なんかやってる俺が言うのも変な話しだが・・・
女なら体売って働くほうが楽だぜ・・・
・・・・・怖い顔するなよ嬢ちゃん・・・ただの最終確認だからよ
この仕事やるってことはみんな最後はろくな死に方はしねぇからよ
・・・・その顔は解ってるって顔だな・・・それじゃさっそく仕事紹介するかね
・・・・・とりあえず初めてならこんなもんか・・・っでどれにするんだ?
・・・・・それはやめたほうが良くないか?
ターゲットが同年代の女だしよ・・・
まぁ仕事の割りに報酬がでかいけどな・・・
・・・・・どうしてもならまぁわかったこの仕事は嬢ちゃんに任せるよ
とりあえず仕事の説明するから奥の部屋でまってなすぐ行くからよ
・・・・・しばらく奥にある狭い部屋で待っていると先ほどの男が入ってきた
おぉ待たしたな・・・さっそく説明始めさせてもらうぜ
まずはターゲットは神楽ミズキ・・・年齢は15歳女性
でもって実行日が決まってて来月の13日の夜間に実行
さらに物取りに見せかけるために屋敷にある物品を持ち出す
まぁ・・・これは別の人間よこすから
嬢ちゃんは仕事が終わり次第撤退して
一旦自宅に戻って翌日店に来てもらうことになる
あぁそれから撤退のルートは嬢ちゃんの端末に送るから
安心してくれていいぜ
・・・・・おっと言い忘れるところだった
嬢ちゃんにはターゲットの屋敷に使用人として
明日から言ってもらう事になってるからな
くれぐれもばれない様に気をつけてくれよな
まぁ安心しな嬢ちゃん・・・
明日から屋敷の使用人は本家に勤めるみたいだから
屋敷にはターゲットと嬢ちゃんだけだから
とりあえず気をつけて頑張ってくれ
私は頷いて部屋をあとにした・・・
これが私の人生の大きな転機だった・・・
お休みの日外はいい天気
こんな日あなたなら何する?
えっお前はって・・・もちろんゲームですよ -
act4
我が友は聖女のようであり・・・そして魔女でもあった・・・
・・・・・あれ?見ない人だけど誰?
今日からお嬢様の世話係を仰せ使わされました
名前はさくやと申します
ふ〜ん・・・叔母さんたちが言ってた人か〜
まぁ私一人だけだし・・・ここに住んでるのって
何人もお手伝いさんいらないよね
自由に歩ければ私一人で生活できる・・・っと思うし
車椅子じゃなかったらな〜好きなところに自由にいけるのに
あっそれから私のことは名前で呼んでね
私も名前でよぶから・・・歳も近いみたいだしね
しかし私は使用人ですのでお嬢様を名前で呼ぶことは・・・
じゃ〜・・・私のことは名前で呼ぶことそれから敬語は禁止
これは私からの命令ね・・・命令と言う名の私からのお願いです
・・・・・分かりました・・・ミズキ様と世場させていただきます
・・・・・まだまだ硬いけど・・・これから少しずつ仲良くなっていけば良いよね
(私が仲良くなるなんてあるはず無い・・・私は貴方を殺しに来たのだから・・・)
・・・・・さくやちゃんどうかしたの?
いえ何もありません・・・このあとの段取りを考えていました
・・・・・段取りって何?
このあとお屋敷のお掃除にお洗濯に夜のお食事の準備がありますので
ミズキ様には申し訳ありませんがこれで下がらせて頂きます
えぇ〜もっと何かお話ししたいよ・・・さくやちゃんの事いろいろ聞きたいし
では・・・お話しの変わりに今晩はお食事なしになりますがよろしいですか?
そっそれは・・・嫌だけど・・・でもぉ〜
・・・・分かりましたお食事の後に時間が出来てからでよければ・・・
ほんと?やったぁ〜絶対だよ、絶対!!
(なぜこの程度でこんなに喜べるのか・・・正直分からない)
それから何か御用がございましたら・・・
私の端末に連絡いただければすぐにお伺いいたします
でも私・・・さくやちゃんの端末のアドレス知らないよ?
それでしたら・・・こちらからすでに・・・
みずき様の端末の方にお送りいたしました
えっ・・・本当だ、これ・・・いつでも連絡しても良いのかな?
はい・・・もちろんです
御用がございましたらいつでもお呼びください
でわ、これで下がらせて頂きます・・・・・
・・・・・行っちゃった・・・寂しいな・・・でも夜お話しできるし我慢、我慢
・・・・・さて洗濯も掃除も終わったが・・・
料理か・・・普通に出来るが・・・
お嬢様に出せるようなの気取ったのは作れない・・・
・・・・あぁ〜もう良いや何でもそれで嫌われたら好都合だし・・・
(・・・でも今嫌われるって考えたときの胸がチクって痛かった・・・)
(何だろう・・・この痛みって・・・病気なのかな?)
(・・・別に良いか、死ぬなんて怖くないし・・・)
よしカレーにしようそれにサラダと・・・あと適当にデザート・・・
あれにするかレミさんが好きだったフルーツヨーグルト・・・風
(イチゴとレモン果汁に浸したバナナに牛乳かけて冷やすだけだし)
簡単だし・・・・何かほかの果物も入れようっとベリー系なら合うだろうし
ブルーベリーを入れようっと・・・何か楽しくなってきた・・・
・・・・・なんだかいろいろやっちゃったかも・・・
さすがにカレーは無いよね・・・さすがに無い・・・
どうしよう・・・いまさら作り直すなんて・・・・・時間が無いよね・・・
もう・・・このまま出すしかない・・・味見してるし
味は美味しいし・・・多分・・・・・
(お嬢様ってよばれる人の味覚が分からないから・・・多分だけど・・・)
この依頼・・・・・思ったよりも面倒だな・・・
お休みの日外はいい天気
こんな日あなたなら何する?
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act5
表裏の人生・・・惹かれあう二人・・・
あっさくやちゃんどうしたの?
あっ・・・お食事の準備が整いましたので,おじょ・・・・・
ミズキ様を・・・お呼びに参りました
(なぜお嬢様とよばれるのをそんなに嫌がるのかわかんない・・・)
ねぇ、さくやちゃん・・・敬語使わなくて良いよ・・・
無理しないで・・・敬語使うの慣れてないみたいだし
それにそのほうが私も嬉しいし
(なぜ彼女は・・・こうも明るく振舞えるのか分からない両親を奪われて・・・)
(自分も車椅子が無ければ移動もままならない体にされたのに・・・)
・・・・そう言ってもらえるとありがたい・・・どうも敬語は苦手だ・・・
あ〜やっぱりなんだかそう感じたから・・・
(さくやちゃんって自分で生きようと頑張ってるし・・・可愛いのにかっこよくもあるし・・・)
(私の理想の女性なんだよね・・・仲良くなりたいな・・・)
(でもたまにさびしそうな顔するのが心配になるな私に何かできたらな・・・)
よかったこれで仲良くなれるかもだね
・・・・・努力はするよ出来る限りだけど
あっあの・・・嫌なら・・・その無理しないでね・・・
あっいえ・・・・嫌ではないです・・・ただ慣れて無くって・・・少し困惑してるだけです
(私と同じなのに・・・両親を奪われたのになぜこうも明るく生きていられるの?)
(私と同じ悲しみを味わったのに・・・なぜ私のようにならずにそんなに明るく生きれるの?)
(私に私と同じ悲しみを経験し・・・それでも精一杯生きてる彼女を殺せるの?)
(私は一体どうしたら良いの・・・答えが見つからない・・・)
だいじょうぶ?なんだか辛そうだけど
(また悲しそうな顔・・・私に何か出来れば・・・)
いえ・・・大丈夫です・・・
(生きるって決めたんだ・・・たとえ誰かの人生を壊しても私自身の力で)
(生き続けるって・・・そうここでつまづく訳にはいかない・・・でも・・・)
さくやちゃん一緒にごはん食べようね・・・一人で食べても美味しくないし
・・・・・あっはい・・・すいません少し考え事を・・・
何か悩みあるの?私に出来ることなら手助けさせてね
いえ・・・私が作った料理が口に合うのかと・・・
(・・・嘘では・・・無いよね?・・・なぜ私は・・・否、考えるな殺す相手のことなんて・・・)
では食堂に行きましょう
ねえここで食べようよ・・・あんなに広い食堂で食べても寂しいだけだし
それに食堂使わなきゃ掃除の頻度下がるでしょ
そしたらおしゃべりする時間増えるだろうし
・・・・・ミズキ様がそう望まれるならそう致します
少しお待ちくださいこちらにお持ちいたします
ご馳走様でした初めて食べたけどこのお料理美味しいかった〜
ミズキ様のお口にあわれたのでしたら良かったです
片付けてきますのでお話はその後にでも・・・
あっ覚えっててくれたんだ嬉しいな〜
(この程度であんなに喜べるなんて・・・私もあれぐらい前向きに生きれれば・・・)
(・・・・・何を考えてるんだ私は・・・そんな物は家族とともに奪われたのに・・・)
(もうどこにも無いんだ・・・たっだ・・・そう・・・)
(生きるのはすごく怖い・・・誰かの人生を奪うのも怖い・・・)
(でも死ぬのはもっと怖い・・・だから終わりのその時まで生きていく)
(今終わらせなくても・・・すべてには必ず終わりが来るのだから・・・)
(だから今は・・・どんな事をしても生きていく・・・そう決めたから・・・)
たいして時間もたっていないですし・・・
もし忘れてたら何かの病気の疑いがありますよ
クスっさくやさんが冗談をでもそうだよね確かに・・・クスっ
あっできれば早く来て欲しいな〜
はい・・・出来る限り早く戻ってきます
そういって私は部屋をあとにした・・・
お休みの日外はいい天気
こんな日あなたなら何する?
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act6
ひと時の幸せを壊すのは一発の銃声・・・
咎と悲しみを捨て滅びの道を行く少女・・・
数日後・・・
今日はミズキのお願いで街に出て買い物に来ている
私は車椅子を押しながら
ミズキ様が自分でお買い物に行かれるのは珍しいですね
一体何をお探しですか?
言ってもらえれば私も探すの手伝いますよ
一人で探すよりは効率も良いでしょうし・・・
駄目!!
このお買い物は私だけで探して買わないと意味が無いのよ
だからさくやちゃんはお店の外で待ってて・・・
絶対だよ、絶対!!
え・・・あっはい・・・
では外で待ってますので御用がありましたら及びください
私は外で待つ事にした・・・
・・・・・・・・?
(一体何を探してるのだろうか・・・)
(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)
(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)
(・・・やめた!!、考えても仕方ない・・・気になるけど・・・)
およそ一時間半後・・・
・・・・・・なっ長い・・・よほど大切な買い物なのか?
あっ会計中かそろそろはいっても良いだろう
私は店に入ることにした・・・
店を出てからミズキ様がおなか空いたというので屋敷に戻る事にした
(・・・その道中・・・疲れる事があったが・・・言うのも疲れる・・・)
屋敷についてすぐ食事の準備をして・・・
食事を食べたあとミズキは疲れたようでお昼寝を・・・
私は洗濯と掃除と夜ご飯の準備にとりかかった・・・
(ミズキ様はかなり子供っぽいな・・・)
今日は洗濯物は良く乾くだろうな
(先ほど待ってる間暑さで倒れるかと・・・)
・・・ひととおりやる事片付いたらシャワー浴びよう
(出来る限り早く・・・さっぱりしたい・・・)
私は期限まであと数日なんてこと忘れていた
その日は確実に迫ってくるのに・・・
ついに来た・・・この日が・・・
私は部屋でばらして持ち込んだ銃を組み立ってていた
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふぅ
考えても仕方ないそう心の中で何度も何度も自分に言い聞かせたが・・・
もう私にとっては彼女は大切な人になっていた
だけど・・・もう引き返せない・・・
私は彼女の部屋へと行くことにした・・・
音を立てぬように扉を開き・・・
彼女が眠るベットに近寄り・・・
銃口を彼女に向けた・・・
・・・・・・・・・・撃たねば
決めたじゃないか何してでも生きていくって・・・
それにこの生活も何もかも・・・偽りじゃないか!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
時間が流れたように感じたが・・・
まだたいして経っていなかった
だが答えは決まった確かに私は・・・偽りだが
彼女は偽りではない・・・
そしてそれはもう私にとっても偽りではないのだから!!
殺せない!!殺せるわけが無い!!
私の・・・私の大切な大切な友達なんだ・・・
私は彼女に背をむけて部屋を出ようとした・・・その時・・・
撃たないの?
ミズキ様・・・いつから起きていたの?
う〜ん・・・最初からだよサクヤちゃんがお部屋に入ってきたときから
・・・・・でしたらなぜ・・・眠ってるふりなんかしたのですか!!
(私は怒鳴ってしまった・・・彼女の真意が分からず・・・イライラして・・・)
ごめんね・・・それに叔母さん達の話し聞いちゃって・・・
私がもうすぐ殺されるんだって知ってたから・・・あなたになら・・・
殺されてもいいかな〜って思ったの・・・
・・・・・なぜ生きようとしないの?あなたは弱い人じゃないのに・・・
私は弱いよ・・・お父さんたちの事忘れるために明るくしてただけ・・・
一人のときは・・・怖くて寂しくて悲しくて・・・いつも泣いてるんだよ
(そうか・・・だから寝るその時までお話しなどを・・・)
(私は彼女の一面しか見てなかったのか・・・)
あのね私あなたに殺されたい・・・
あなたが私を生かしてもまた別の人が来るだろうし・・・
それならあなたがいい・・・あなたなら私のこと忘れないでしょ
うん・・・忘れない・・・忘れられるわけ無いよ・・・友達だから大切な・・・
良かったそれを聞いたらもう安心だよ・・・
あっそうだこれあげるね・・・この前選ぶのに時間かかったの
うん・・・ありがとう・・・それからごめんね・・・おやすみ・・・ミズキ・・・
おやすみなさい・・・サクヤちゃん・・・・・
るきだよ・・・私の本当の名前は・・・
るきちゃんか・・・良い名前だね
ありがとう・・・・・さよなら・・・ミズキ
私はそう最後に言って引き金を引いた・・・
そこからの記憶はない・・・次の記憶は自宅の玄関で目を覚ました時だ・・・
お休みの日外はいい天気
こんな日あなたなら何する?
えっお前はって・・・もちろんゲームですよ -
act7
過去、現在、未来・・・だが今は明日の為に銃を取る
るきちゃん・・・るきちゃんどうしたの?
・・・・・・なんでもないです
そう?・・・ならいいのだけど・・・悩みとかなら相談してね
はい・・・もちろんです・・・そのときは相談します
私はズボンのポケットから懐中時計を取り出し今の時間を確認した
(この時計はミズキから最後に貰った物だ・・・私の宝物であり罪も証でもある)
・・・・・・お昼を少し回ってますね・・・何か食べますか?
う〜んそ〜ね〜確かにお腹空いたわね・・・
とりあえずそこのカフェでも入りましょうか?
適当に注文して運ばれてくるのを待っていたら・・・
そういえば・・・るきちゃんは何を買うつもりなのかな?
あたしすっごく興味あるわ
るきちゃん全然あれ欲しいとか言わないから
いろいろ買ってあげたいのになかなかねぇ〜
たいしたものじゃないですし・・・ただ単に仕事で足が欲しいので
バイク買うだけですよ・・・スラムでも買えなくはは無いけど・・・
後々で問題が起きるのは面倒なので・・・盗品だったとか良くありますし・・・
(私の欲しいものはもう無い・・・親は奪われ・・・友達は自らの手で・・・)
(夢も未来も捨てて・・・私にはもう闇に落ちて行く道しかない)
(あとには何も残らない・・・そう私が手に出来るのは・・・滅びだけ!!)
(なにを手に入れようが必ず失うのが私には分かるから・・・)
(大切な何かを失う悲しみを味遭うくらいなら何もいらない)
・・・・・レミさん注文したのが来たみたいです
あら?それじゃ頂きましょうか
るきちゃん・・・ずいぶんと少食ねぇ?
いえ私はいつもこれぐらいですから・・・
(レミさんと比べられたらおそらく一般男性でも少食になるかと・・・)
(カフェで注文で店員が3人で運んでくるのが普通じゃないよ・・・)
(私が注文したのが珈琲にホットサンドだから・・・)
(それ以外はレミさんの注文品だ・・・考えるのはやめよう・・・)
私達は食事がすんだ後バイクを買い・・・鳥籠を後にした
途中・・・ちょっと疲れるというか恐ろしいこと(レミさんに関しての)が・・・
一応無事家に着いた・・・レミさんとは途中で別れた
何か先に送ってもらってた衣服(購入分)を早くあけたいみたいだ
私も今日はシャワー浴びてすぐに寝よう
いろいろありすぎて疲れたし・・・
数日後・・・
私はとあるカジノに来ていた・・・
(断じて賭け事をするためではない!!)
ここのオーナーが仕事を斡旋してる仲介人なのだ・・・
と言うか・・・カジノはただの隠れ蓑だから本職は仲介人だ
案内された部屋で待っているとオーナーが来た・・・
遅くなったすまないな
いえ・・・ところでどうしても私に頼みたい仕事って?
あぁ内容はこいつの殺害だ・・・まぁこいつに関しては言わなくても良いよな?
確か元々どっかのスラムを裏から支配してたが・・・
それだけでは満足できなくてどっかの鳥籠を
武力でトップを殺して支配したんだっけ?
そうだ・・・それだけならまだしも・・・なかなか滅茶苦茶なことしてるようで
でだ今度の土曜日にこいつの誕生祭を税金で派手にするようで
そのときに殺って欲しいようで・・・ただしかなりの規模の警備らしく
方法は遠距離からの狙撃しかないんだ
・・・狙撃ならほかにも得意なやついるでしょ?なんで私なの?
あぁそれはな・・・かなり面倒な状況なんだ
面倒な状況って・・・どんな状況なの?
ちょっと待った!!それについては俺が説明するぜ!!
面倒なやつが・・・大声で登場した・・・
お休みの日外はいい天気
こんな日あなたなら何する?
えっお前はって・・・もちろんゲームですよ -
act8
疫病神登場!!・・・面倒事を運んでくる男・・・
やぁ〜るき、君は相変わらず可愛いね・・・そうだ!!この前良いお店見つけたんだ
今晩どうかな?星の見える展望レストランで二人っきりでディナーでも?
はぁ・・・・・そんな事よりも扉直しなよ
それに関してはオーナーの俺からも右に同じと言わせてもらう
オーナー言わせてもらうが右には誰もいないぜ?るきがいるのは左だぜ
焔樹てめー余計な上げ足取ってんじゃねよ!!
さっさと扉直しやがれ!!さもないと給料さげるぞまじで!!
それは勘弁だな・・・仕方ないちゃっちゃと直すか
さて馬鹿が扉直してる間にこの馬鹿の紹介でもしておくか
この男は以前ナノマシーン製造プラントを体に埋め込むと言う話しをした時に
知り合いに炎模様の強化レベル2いると言っていたがこいつだ!!
名前は佐藤焔樹だ・・・本人は佐藤と言われるのを嫌うが
(普通過ぎるとか嫌だ言ってた)
なので基本的に周りには焔樹とよばせているみたいだ
正直スラムに住んでいて苗字あるのは珍しい奴なのに・・・
私はスラム生まれなので苗字は無い・・・
苗字がある奴は元々鳥籠に居た人、さまざまな理由で鳥籠から出てきた人だ
(ちなみに焔樹は鳥籠で一生過ごすなんて退屈で死ぬとかいって自分で出てきたらしい)
レミさんも鳥籠出身みたい
もっともレミという名前はスラムに来てだから本名知らない
それに話したがらないし・・・
誰だって言いたくない事ぐらいあるから聞かないと決めてる
話しを戻して・・・
ちなみにオーナーとは古い知り合いみたいだ
それから焔樹は悪い奴じゃないのだが・・・ただウザイ奴なのだ!!
・・・るき何してんだ?
ちょっ人の日記のぞくな!!てか扉直したの?
あれぐらい俺にかかれば朝飯前だぜ!!てかそれ見せろよ
佐藤君・・・あなたは馬鹿なのですか?日記を簡単に見せる奴は居ないでしょ!!
(これがこいつのウザイところの一つだ・・・私の演じているキャラが壊される)
(ミズキの死に誓ったから・・・私は人なみ幸せを捨てて生きるって)
(そのために演じているキャラを壊されるのは本当にごめんこうむる)
それに時間的に朝飯後じゃないかな?
否、この話が終わった後にるきと共に遅めの朝食とる予定だ
へぇ〜なら確かに朝飯前ね・・・
ただ残念ながら私はもう朝食を食べたので・・・それもしっかりとね
なっ馬鹿な、るき・・・冗談だと言ってくれ
・・・・・そろそろに本題に入れ!!
そんな〜俺の気持ちは本気なんだぜ・・・しかし怒った顔もなかなかいいな
ところで・・・いつデレるんだ?るきは<red>ツンデレ</red>だからな〜
突如部屋に響く3発の銃声!!
るき!!まじで死ぬかと思ったぞ!!一発かすったし・・・
・・・・・佐藤君デレって欲しいって言ったから・・・
私に出来るデレって
脳漿流させてあげるくらいだし
佐藤君は私の手で脳漿デレって流したいんだよね?
ちょっるき、顔はにこってしてて・・可愛いのに言葉が超怖いぜ
<bold>・・・マジで!!</bold>
なら・・・さっさと話しを・・・本題に戻せ!!
まぁ・・・そうだないい加減本題に入らないと給料誰かに減らされかねんからな
じゃ本題に入るかな・・・
お休みの日外はいい天気
こんな日あなたなら何する?
えっお前はって・・・もちろんゲームですよ -
act9
少女が二発の銃弾にこめるは・・・己の憎しみ(前)
あれだから簡潔に言うけど・・・狙撃ポイントは目標から
およそ15キロのところに在る天罰の大剣の折れ残りの上からだ
大体地上から120メートルぐらいかな高さは・・・
そこ以外からは色々と問題があって出来ないんだよ・・・狙撃はな
かといって今回は警備が厳重だし・・・
この前みたいに誘い出すのも無理だしな
慎重というか・・・臆病というのか・・・
今回のターゲットは外からの狙撃以外は不可能なんだよ
焔樹・・・ちょっと聞きたいんだけど?
俺の事なら何でも聞いてくれてかまわないぜ
・・・ふざけるなら・・・爪の間に何本まち針刺さるかの実験台にしてあげるけど?
・・・・・・・悪かった!!・・・聞きたいって何だ?
天罰の大剣って何?
えっ知らないのか?地面に横たわるめっちゃ長い建物だ
まるで神が争いばかりする人に罰を与えるために振り下ろしたみたいだから
天罰の大剣って一部でよばれてんだぜ・・・るきは見た事無いのか?
あれか・・・何度か見たけど?興味ないから・・・
ところであれって何のための建物だったの?焔樹知ってる?
おぉ・・・聞いた話だとテレビの電波塔だったらしいぜ
高さは600メートル越えのすっげー高さみたいだったらしい
・・・テレビの電波飛ばすのにそんな高さいらないよね?
いやいや何でもそのころは高い建物だらけだったんだぜ
すげーよな今は高くてもせいぜい100メートルもいかねぇのに
聞いた話だと1000メートル超える建物も有ったらしいぜ
・・・・・それは嘘だろうね多分
おっるきもそう思うかさすがに無いよなこれは
・・・・・天罰の大剣っというか単に高くしすぎたから地震で倒れたんじゃ?
いやいや倒れた原因は何でも核ミサイルって言う
すっごい威力のミサイルが原因見たいらしいぜ
直撃でもしたの?
いや爆風で倒れたらしい・・・そんなもん使った奴馬鹿だよな本当に
そういうのは抑止力として持ってるのがが普通なのにな
焔樹・・・・・抑止力だったと思うよ多分だけど
でも抑止力なんて所詮はただの言葉だからね・・・
誰か一人でも使ってしまうと・・・もう何の役にも立たないから・・・
・・・・・あっそうだ核ミサイルってな爆発だけじゃなくって
毒も撒き散らすらしいぜしかも100年ぐらい消えないんだってさ
・・・・・それも嘘だよ大体100年も残る毒なんてあるはずないよ
でも・・・・・もしだけどもし本当にあるなら・・・・・なんでそんなものを
兵器にしただけでもあれだけど・・・同じ人間に向けるなんて出来たよね
多分・・・使った人は地図しか見なかったんだろうね・・・きっとね
地図には人は載ってないから・・・罪の意識すら感じてなかったのかも
・・・あっほかに聞きたいことあるか?
(何かるきの奴暗くなって・・・でも影の有る、るきもまた良い)
後は・・・15キロの射撃なんか出来るか!!
どんなにすごい狙撃銃でも5キロの狙撃だって無理だろうが!!
だからこそ俺が呼ばれたんだぜ!!
そこのすみっこのシートが掛けてあるのをめくってみな
(・・・・そういえばあったな最初から)
シートをめくると大量のほこりが舞った・・・
ちょっ掃除ぐらいしててよ!!
良いから見てみな!!ほこりなんか気にせず
・・・・は〜・・・ってこれって・・・そういう事か
るき・・・どうだそれなら15キロの狙撃だってやれるだろ?
可能だね・・・確かにしかしなんて物を・・・
お休みの日外はいい天気
こんな日あなたなら何する?
えっお前はって・・・もちろんゲームですよ