ワザップ!フォーラム
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言っておきます。
この小説はガンダムの小説です
目次(?)世界観 いつからか 1年戦争 1ページ目1レスから デラーズ・フリート紛争 未定 グリプス戦役 未定 第1次ネオジオン戦争 未定 用事のため、しばらくは活動無し -
「はぁ〜」
砂漠の夜。溜め息をつく人影があった。
今は宇宙世紀0079.12月上旬。ジオン公国軍によるジャブロー攻略戦は失敗に終わり、戦場の場は宇宙に移行し始めていた頃である。
先ほど溜め息をついていたのは地球連邦軍地上部隊のMSパイロットであるクロー・ユースである。階級は少尉であり年齢は16歳である。少年兵といったところか。
「どうしたんですか?二酸化炭素を大量に放出して」
「オイ。それじゃあ俺が地球に悪いことしてるみたいだろ」
そしてクローに声を掛けたのはオペレーターである少女ユーリ・アースである。階級は少尉・・・クローと同じである。
「はいはい。で?どうしたんです?」
通信機器を通して二人は会話をしている。ミノフスキー粒子が散布されてないため鮮明に聞こえる
ユーリの質問に対しクローはパネルを人差し指で叩きながら答える
「このMSは砂漠専用じゃねえんだよ。足回りの駆動系が相当な量の砂を噛んでやがる。これでジオンの地上部隊が攻めてきたら洒落になんねえよ。連続出撃は無理だ。特にあのスカート付きに対しては絶対に次挑んだら負ける」
クローの操るMSはジム・コマンド試作型。ようは実験機である。砂漠対応ではなくコロニー戦仕様にセットされてるこの機体は防砂カバーなどは付けられておらず砂漠との相性は最悪である
「ああ、ドムのことですか。確かにホバー移動により圧倒的な機動性を誇ってますね。あれのエースパイロットが操る3機編成を退けたのはホワイトベース隊って話ですよね」
「いや、あのホワイトベース隊はチート的だろ。なんたってV作戦でしょ。ガンダムとガンキャノンとガンタンク。ガンダムとガンキャノンはエネルギーCAP技術でビームライフル使用できるしホワイトベースはミノフスキークラフト使用だし」
べらべらと喋ってる二人に声が掛けられる
「なに機密事項をベラベラと喋ってるんだ。そのまま機体を放っておくとさらに砂を被って整備員が困るだけだ。クロー少尉は直ちにミデアに戻れ」
この声の持ち主は部隊長であるメリー・アヴェル「大尉」である。性別は女。年齢は25歳。指揮能力は・・・分からない
用事のため、しばらくは活動無し -
指示通りにクローはジム・コマンド試作型をミデアに戻す。先程はジオンの地上部隊と交戦した。こちらの部隊はMSの数が3機だけであり、敵部隊のMS数は5機である。もちろん敵MS全機撃墜などはできるはずもなく劣勢を強いられた。しかし1機撃墜3機損傷という打撃を与え敵は撤退した。・・・という訳である。
その戦闘で機体の駆動系は悲鳴を上げ、プルバック・マシンガンなどの弾薬も大幅に削れた。こちらの部隊名は「SRT-ユニット9」であり、MSの実験なども兼ねている。そのために試作機なども配備されている。
「こりゃひどいな。足の駆動系にガタが来始めている」
クローのジム・コマンド試作型を見た整備士はこのような声を上げた。先陣を切って敵機に突撃したクローのジム・コマンド試作型は慣れない砂漠で思ったように動けなかった。それでも1機はなんとか撃墜できた。すごいのかすごくないのか良く分からないが。
「えー。そうですか・・・。やっぱ突っ込んでいったのが悪かったな〜。」
そう答えながら頭を掻くクローはどこかしら抜けてるという感じが漂っている。
「なにを呑気に言っている。ったく。試作機をこんな風にするとは・・・」
後ろからメリーに声をかけられたクローはビグゥッ!と飛び上がり
「あ、い、いらしたのですか、大尉!」
「フン。あと2日で最新型の試作機が届くからな。そのテストパイロットをお前に任せる。それを言いに来ただけだ」
そう告げると早足で戻って行った
「新型・・・?」
首を傾げて考えるクローであったが考えても分からない。分かるはずがない
用事のため、しばらくは活動無し