アサシンクリード中最高のデキ

  • 2 Zup!
本編クリアしてからだいぶ経っちゃいましたがいつか書こうと思ってたのでレビュー載せます。
このシリーズは今までXbox版でやってましたが今回はPC版でのプレイとなりました。
どうもあまり評価されていない?ですが、僕の中では最高の出来だったと確信しております。
?のレビューを見ると、「突然いままでやってきたことを否定される内容だ」などと書かれていますが、
今回はそれこそが評価されるべきなのではないでしょうか?
?以降だらだらと続いたアサインとテンプル騎士団の戦いで、どうも先の見えない内容となっていたこのシリーズですが、
?のなかで、タイトルであるCreed(信条)を再定義されていると思います。
また舞台や主人公が新しくなり、新鮮な気持ちでプレーすることができました。
新鮮な気持ちになるだけではなく、ここにもUBIの挑戦意識を感じ取ることができました。
というのも、主人公であるコナーはイギリス人とインディアンの血を受け継ぎ、しかも彼の師となる人物は黒人であるからです。
インディアンに対する抑圧と奴隷制が健在である1775年のアメリカを舞台に主要人物がこのような設定であるのは、
大きな挑戦だと思います。そして今回その挑戦は成功したと思います。
アサシンとなったコナーとその師は、同族が抑圧を受ける中、テンプル騎士団から人々を守るために戦うこととなります。
そしてもう一つ凄いのが
※一部ネタばれかも
コナーの父親に当たるイギリス人がテンプル騎士団であることです。冒頭でこのコナーの父親にあたる人物をプレイヤーが操作するシーンがありましたが。
初めてのプレイではおそらく彼をアサシンの一員と間違えるでしょう。僕も勘違いしていました。目的のさなか人々を助け、捉えられていたインディアンの一団を
救うというシーンもありました。?などいままでのテンプル騎士団はただただ権力に飢えた悪の権化のように描かれていましたが、今回はそこを変えることでプレイヤーがストーリーの中で妙な違和感を感じることになります。
というのも先程も述べた「突然いままでやってきたことを否定される内容だ」という話がありましたが。主人公自身が騎士団との戦いのさなかに「本当に自分たちが正しいのか?」「彼らの方が正しいのではないか?」「彼らに勝ったとしてその先は?」と
、疑問を抱きます。ラストでも師に向かって放つ「このまま戦ってその先はどうなる?きっとあんたにも分からないいんだろうな・・」というセリフからも、コナーが疑問を抱いていることがわかります。
「自分は正しいのか」「何が正しいことなのか」という疑問を抱きつつそれでも自分自身を信じて戦い続けるコナーの姿が、まさに信条という言葉が浮かび上がります。また、それは敵であるテンプル騎士団にも当てはまります。
このようなことから今作はまさにアサシンの信条とテンプル騎士団の信条、信念と信念の戦いと言えるでしょう。
?をプレイしてもしもすっきりしない気分になったとしたら、きっとそれが正しい反応だと思います。
あくまでも僕の主観ですが、アサシンたちがヒーローというわけではなく、またテンプル騎士団が悪というわけでもなく、お互いが信じるているもののために戦っているということを理解して欲しくてこのような内容にしたのだと思っています。
だから今作をプレイして自分が否定されたと感じたらそれは必然的なことで、それはまさに主人公コナーが感じている感情と同じものだと思います。
プレイヤーはそのようにしてコナーと同じ感情を共有してプレーしていくことになるので、より深くストーリーを体験することとなります。
そしてラストを迎えてコナーが師に放つ言葉は、きっとプレイヤーにも重く響くはずです。
長々と語らせて頂きましたが以上のことから、?はそのAssasin's Creed(アサシンの信条)というタイトルに、より説得力と重みを与えた素晴らしい作品だと思います。
もし?をプレーすることがあれば、ゲームとして用意されたミッションをこなすだけでなく、ストーリーやキャラクターの心情にも是非着目してみてください。

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