機動戦士ガンダム ターゲット イン サイト

詳細は覚えていませんが、レイスフィアは爆発はしていません。あくまで爆発を起こしただけで、本体は消滅していないんです。ゲーム冒頭のシーンを思い出してみると、コールの周辺数メートルだけは爆発の影響がありませんでした。どうやってかは覚えていませんがそれをオールデンが何らかの方法で手に入れるんです。モイヤからレイスフィア奪還を命じられたコールとジークはそれを奪おうとします。コンジットにとっては力を呼び起こしてくれたレイスフィアですが、一般人から見ればただの大量破壊兵器ですから。それを使いたくてか壊したくては分かりませんがモイヤはそれをアメリカ政府の使いとしては手に入れたいんです。ケスラーはケスラーでレイスフィアを欲しがっていました。もともと彼の所有物ですから、他人の勝手な目的で使われてはたまりません。それもありますし、たぶん本当の理由はケスラーの目的にあるんですね。

ケスラーがコールにしたことは、すべてコールに対する試練です。ビーストが現れた時、ケスラーは家族を連れて逃げました。結果としてアメリカはビーストによって滅ぼされ、ケスラーの家族は殺されました。全ては自分が甘かったからとケスラーは自分を責めます。タイムスリップをし、過去の自分即ちコールを、どんな時だろうと大衆の正義のために働き、たとえ愛するものを犠牲にしてでも人々を守れる冷酷なヒーローに仕立て上げようとします。トリッシュを殺し、ジークの裏切りを促し、最終的にはコールと戦い、彼の力を試すというのは、すべてコールをケスラーの理想のヒーローに育てるための試練だったのです。