父親のジェクトは、ザナルカンドの超有名ブリッツボール・プレイヤーでした。
大スターということもあり、練習風景を一般人に見せるということもなかったようですが、実際は隠れた努力をしていたはずです。
たぶん、そんなある日、彼は異様な存在にでくわします。
スピラ世界で「シン」と呼ばれている存在。
それに出会ったため、彼は、スピラ世界に出現することとなり、ザナルカンド(ティーダと自分の妻がいる世界)から、忽然と消滅してしまいました。
ジェクトを熱愛する妻は、息子のことより、帰らぬ夫への不安がいっぱい。
周囲の人々にしてみれば、「あのジェクトの息子であるティーダ」という視線がいっぱい。
そういう中で、10年も経過すれば・・・うらみつらみの1つも出ますって。
ジェクト自身は、たいへんにティーダのことを愛しており、泣き虫だった幼少の息子を、なんとか強く育ててやりたいと思って、息子がちょっとベソをかくたびに
「泣くぞ、すぐ泣くぞ、もうすぐ泣くぞ、ほら泣くぞ。」
と怒らせ、けしかけるセリフをはいていました。
なにくそ・・・という気持ちを奮い立たせようとしていたのですが・・・完全に逆効果だったんですね。
息子の記憶には、いやなことばっかり言ったあげく、無責任にも消えてしまった父親ということになってしまっております。
ことの真相は、ティーダがスピラ世界に行くことになってから判明していくわけですが・・・(そのへん、興味がおありなら、ぜひFFXをプレイしてみてください。笑)
まぁ、男の子にしてみると、最愛の母は、父親のものであるという不満があるものだし、「父を越える」ということは、最大の目的の1つになっている場合が多いものですから、こんな設定が生まれたのではないかと思われます。