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ステージ150:『ストラングルホールド』で男の美学を学べ!?
![ストラングルホールド](http://ecx.images-amazon.com/images/I/11Iah4Bb6XL.jpg)
みなさん、『男たちの挽歌』(1986年公開)って香港映画、観たことあります? これまでカンフー映画中心だった香港映画界に、"香港ノワール"と呼ばれる新ジャンルを確立したアクションムービーなんですよ。
男たちの友情をハードボイルドに描いたそのヒロイックさは、男なら誰でも憧れるはず。この手の映画が好きな人はぜひ観てみてくださいね?。
で、この映画の監督は『フェイス/オフ』や『ミッション:インポッシブル2』などを手掛けたジョン・ウー、そして主演は『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』で中国人海賊の長、サオ・フェンを演じたチョウ・ユンファ。『男たちの挽歌』は、このふたりの出世作でもあります。
なんで、いきなり映画の話をしたかというと、今回オススメするゲームに関係があるから。
『ストラングルホールド』(Xbox 360 サクセス 5月22日発売 7329円【税込】)は、『男たちの挽歌』のシリーズ作品である、『ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌』(1992年公開)という映画のアフターストーリーをゲーム化したもの。
映画と同じくジョン・ウーが制作総指揮を務め、チョウ・ユンファが主人公のキャラクターを演じてます。これだけで、『男たちの挽歌』ファンは感涙ものなんですけど、さらに、映画でおなじみのスローモーションを駆使した銃撃戦や、お互いが至近距離で銃を突きつけあうメキシカン・スタンドオフ、そして銃撃戦の最中に飛び立つ白い鳩などなど、ジョン・ウーならではの映像美と華麗なアクションが盛り込まれているんですよね。
映画を題材にしたゲームは星の数ほどありますけど、これほどまで映画の醍醐味をゲームの楽しさに昇華させた作品は少ないかも。
まさにプレイヤーが映画の主人公(チョウ・ユンファ)になれる作品。ただ敵を倒すだけでなく、いかに格好良く敵を倒すかもゲームのポイントとなってます。
華麗な男の美学が詰まった『ストラングルホールド』。そのダイナミックかつスタイリッシュな銃撃戦は、見た目にも楽しく爽快感も抜群。ただ、派手なアクションにより視点がグリグリ動くので、敵を見失いやすいのは玉に瑕だけど……。
男の美学がギュッと詰め込まれた本作。プレイすればするほど男に磨きがかかるかも?!?
と、ここまで書いて気づいたんだけど、このコラム、今回で連載150回目なのね。毎週読んでくれているみなさん、ありがとうございます?!
ライター経歴
![ローリング内沢](http://img.jp.wazap.com/images/v3/news/rollingUchizawa.gif)
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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