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Vol.66:ヤンキー×ネットゲームの脅威の食い合わせ!『疾走、ヤンキー魂。』

Vol.66:ヤンキー×ネットゲームの脅威の食い合わせ!『疾走、ヤンキー魂。』

2009年3月13日(金)

by 小松ヌンチャク

疾走、ヤンキー魂。

今回紹介するのは、ゲームポットの運営する『疾走、ヤンキー魂。(以下、『ヤン魂。』)』。"ヤンキー"と"ネットゲーム"という、普通なら一生出会わないだろう要素が融合した、唯一無二のジャンル"ネットヤンクゲーム"だ。ゲームの舞台は"つっぱり"の世界。プレイヤーは転校を機に、己の拳を頼りに成り上がっていく。

身の回りにヤンキーのいない人にとって、ヤンキー文化は、ある意味ファンタジーに近い印象を持たれるかもしれない。でも、長かったり短かったりする学ランと太いズボンに身を包み、「ガンをくれた、くれない」でケンカに発展するヤンキーという人種は確かに存在する。なぜなら、いまやおっさんの筆者は、中高生の頃にヤンキー文化の洗礼を受けているからだ。
当時の経験から、ヤンキーを志す人間にとって、一番言われるとキツイ言葉がある。"半ツッパ"だ。ヤンキーにとっては、中途半端がもっともカッコ悪いこと。格好から入ってイキがってみても、気合いや度胸が座ってないとたちまち半ツッパの烙印を押されてしまうのだ。そんなこんなで、今回紹介する『ヤン魂。』なのである。半ツッパ返上のチャンスが、なぜかいまごろになって巡ってきた!(笑)


転校初日! ナメられないためのチュートリアル

記念すべきデビューの日。さっそくキャラ作成してみると、"ヤンキー"か"レディース"の2択のみ、という潔さ。この世界には、ヤンキーかレディース以外の属性は必要ないのだ。ヤンキーを選んでゲームに入ると、そこは自分の家。"おかん"の声で起こされて始まる。この日は新たな学園生活を始める、転校初日。ヤンキーにとっては、初日の印象で気合いをアピールしなければならない。

主人公の通うことになる舞台は"絆☆学園"。近隣にその名を轟かす、荒くれ者たちの巣窟だ。絆☆学園に登校すると、さっそくトラブルに遭遇。戦闘シーンのチュートリアルに移行し、ケンカの基礎を学べる。戦い方の基本は、マウス左クリックで攻撃、右クリックで防御というシンプル設計。ここに特殊スキルを加えて戦っていく。ケンカの基本を身につけたら、学園の状況や敵対勢力、マップ上で行けるエリア、各種サービスについて情報を得られる。こうして絆☆学園の生活が始まった。

疾走、ヤンキー魂。

▲ヤンキー息子にとっておかんは、うるさくありがたい存在。

疾走、ヤンキー魂。

▲校門でカツアゲ現場に遭遇。ケンカの基礎を身につけよう。

疾走、ヤンキー魂。

▲特殊技"旋風脚"を使えば、複数の相手をなぎ倒せる。

疾走、ヤンキー魂。

▲カツアゲされているところ助けた"とおる"が、マップを案内。


学園制覇への道は一日にして成らず! クエストでオトコを上げろ!

ヤンキーとして名を上げるには、絆☆学園内のトラブルをねじ伏せて地位を確立していくこと。『ヤン魂。』ではクエストを達成することで経験値と報酬である"マニー"を受け取れる。クエストは"試練"と"修練"の2種類があり、修練は適性レベルごとに用意された目標を課せられる通常クエストで、試練は『ヤン魂。』のストーリーを進めるメインクエストだ。試練を重ねてレベルを上げて、難易度の高い試練にチャレンジする、という仕組み。なんせケンカの基本は場数だから。試練と修練は学園内にいる受付NPCから受けられる。修練は、序盤はパシリに始まり、小規模のケンカやトラブルを拳でねじ伏せるものなど、徐々にスケールも大きく、難易度も高くなっていく。クエストをこなしていくと、周囲から一目置かれる存在から、対立勢力や街でもその名を知られるようになる。ヤンキー世界の階段を着実に成り上がっていくサクセスを体感できるハズだ。

疾走、ヤンキー魂。

▲試練は"元祖先輩"から受けられる。身長が常人の2倍くらいある。

疾走、ヤンキー魂。

▲修練は何度でも受けられるものが多い。徐々に難易度が上がっていくぞ。

疾走、ヤンキー魂。

▲敵対勢力"竜仁学園"との抗争は徐々に激化していく。

疾走、ヤンキー魂。

▲経験値が一定値貯まると、くす玉演出でレベルアップ。

疾走、ヤンキー魂。

▲レベルアップ時に加算されるボーナスポイントで、ステータスを上昇可能。


コンビニ前は聖地! ダベって生まれる青春の1ページ

ヤンキーにとってケンカ以外におろそかにしてはいけない要素が、"ダベり"とヤンキーファッションだ。本気のヤンキーは、コンビニ前で何時間でもダベることが可能。とりとめもなく自分や先輩の武勇伝を披露したり、漫画やテレビの話題などで盛り上がる。このダラダラしたひと時こそ、至上のコミュニケーションタイムなのだ。コンビニ前には、いつでもたくさんのヤンキー&レディースが集まる。修練の合間にひと息つけたければ、コンビニ前に行こう。

ヤンキーは主張の強い生き物。見た目のアピールも忘れてはいけない。独自に成熟したヤンキーファッションは、とんがった靴、ステッカー、ロケットカウル、押さえるべきアイテムが目白押し。コンビニでは、修練で手に入れたマニーで各種アイテムを購入できる。新品のヤンキーファッションに身を包んだら、ほかの人に自慢したいのが人情というもの。多くのプレイヤーが集まるコンビニ前は、ヤンキーファッション披露の場でもあるのだ。コンビニ前には多くのオシャレヤンキーが集結しているはず。人目を引くファッションのプレイヤーを見かけたら、素直に賛辞を贈ろう。「その服装、"シブイ"じゃん!」と。ちなみにコンビニでは、マニーとは別に設定されている"YP(やんたまポイント)"で、プレイに役立つ便利アイテムや限定アイテムを購入可能。YPはゲームポットの提供する独自通貨"GP(ゲームポットポイント)"でチャージできる。

疾走、ヤンキー魂。

▲社交場であるコンビニ前。ヤンキーたる者、ダベってなんぼだ。

疾走、ヤンキー魂。

▲初期のマップ移動手段はチャリ。まだ単車は高嶺の花なのだ。

疾走、ヤンキー魂。

▲コンビニでは、各種オシャレアイテムのほかに期間限定品も販売。

疾走、ヤンキー魂。

▲コンビニ前はファッション披露のステージでもある。

筆者の半ツッパ返上の道は、まだ始まったばかり。単車も手に入れてないし、"男ジョン(ダンジョン)"デビューもまだだ。数多くのタイトルが存在するネットゲームというジャンルでは、イメージだけで混同されるゲームも少なくない。その中で『ヤン魂。』は、比類のないオリジナリティーを放つ奇跡のようなタイトル。独自に育まれたヤンキー文化は、『ヤン魂。』を通じて遊んでみるとある意味ファンタジーで、ネットゲームとの親和性が高い。既存のファンタジー系タイトルとは別のゲームを楽しみたい人、かつて密かにヤンキー&レディースに憧れていた人は是非デビューしてほしい。

ライター経歴

小松ヌンチャク

小松ヌンチャク

1976 年長野県生まれ。アスキー、エンターブレインより刊行されていたパソコン誌『テックウィン』編集部に在籍した後、フリーランスとなる。現在プレイしている MMORPGは『大航海時代 Online』と『World of Warcraft』。どちらもサービス開始初期から遊んでるのに、まったくキャラが育たないのはどういうことか悩み中。

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