魔法の杖を求めて

魔法の杖を求めて
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本棚の魔法の杖を求めてです。
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■魔法の杖をもとめて 第1章
場所:アネイルの町リバストの鎧がかざってある部屋の本だな

【内容】
我が名はマドルエ。レイクナバ出身の魔法使いである。とはいえ今は寄る辺なき故郷を捨てサントハイム王家に仕えている。
この手記はサントハイム王の命令で魔法の杖を探し求め旅をする私の個人的な記録である。
・・・・・・であまりにも個人的であるため特にサントハイム関係者には知られないように気をつけようと思う。


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■魔法の杖をもとめて 第2章
場所:コナンベリーの町シスターの家

【内容】
私は魔法使いマドルエ。主君サントハイム王の命令で魔法の杖を探している。そもそもなぜそんなことをしてるかというとこれがもう王の道楽だからである。
主君のことを悪く言いたくはないが平和な時代とは言え王たるものが趣味に没頭するのはどうかと思う。
・・・・・・とグチはこれぐらいにして仕事だ。魔法の杖のウワサを聞きつけて我が故郷の西の町に行くことになった。
今までさんざんムダ骨をおった。今度こそ本当に魔法の杖が見つかればよいのだが・・・・・・。


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■魔法の杖をもとめて 第3章
場所:ミントスの町宿屋2F本だな

【内容】
私は魔法使いマドルエ。魔法の杖を探してウワサの町までやってきたところである。
さっそく聞き込みをしてみたがどうやら今回こそは私の苦労もむくわれそうだ。
探し求める魔法の杖はこの町にこそなかったものの町の近くの洞窟にあるらしい。
まったく世の人々はどうして貴重な宝物を洞くつなんかにしまい込んでしまうのか?
おかげで私のような者が苦労するハメになる。洞くつなんて大キライだ〜!。


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■魔法の杖をもとめて 第4章
場所:コーミズ西の洞くつ隠し部屋の本だな

【内容】
私は魔法使いマドルエ。気は進まぬがこれも仕事とわりきって洞くつに潜ることにした。
なんでも魔法の杖を見つけるにはもっとも奥の宝箱の底を調べるし・・・・・・とのことだ。
まったくよりによって一番奥の部屋とは念の入ったことだ。そんなに私がキライか?ムキッ〜!!
・・・・・・いや少々取り乱した。とにかくこの魔法の杖を見つけたらもうこんな仕事はやめてしまおう。
故郷に帰り今までためたお金で何か商売でも始めよう。これからは気ままに生きてやるんだ!


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■魔法の杖をもとめて 第5章
場所:ガーデンブルグ城2Fの本だな

【内容】
結局魔法の杖を見つけることはできなかった。たしかに洞窟の奥には隠し階段があり宝箱もあったのだ。
しかしその宝箱も鉄格子の向こう。目の前に見える宝箱までの距離は絶望的にも遠かった・・・・・・。
私はもうその宝箱のことはすっぱり忘れて今はまた新たな魔法の杖を探す旅の空である。
しかしいつになったらこの仕事をやめられるのだろうか?ああ母さんのシチューが食べたい・・・・・・。
私はマドルエ。わが主君サントハイム王の命令で魔法の杖を探している。


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■魔法の杖をもとめて 第6章
場所:移民の町グレイトファームの本だな

【内容】
私は 魔法使いマドルエ。わが主君サントハイム王の命令で魔法の杖を探していた。
世の中 物語といえば5章で終わると思い込んでいる節があるゆえ あえて私は この書の6章を残すこととした。
今は 私も すっかり年老いてあの魔法の杖を求め 旅した日々もすでに 遠い思い出となった。
だが おどろいたことに引退した 今になって 私は究極の杖を発見してしまったのだ。
その名は ひのきのぼう。足腰の弱った私には どこに行くにもかかせない 魔法の杖なのだ。
そういえば じきに わが王の誕生日。贈り物は この魔法の杖にしようと思う。私と同じく 王もお年なのだから……。