スクエニのRPGではFFと肩を並べられるほどの作品。

・いい点
3DのMAPに2Dのキャラなので、全3DのようなFF7のようにグラフィックに不満はない。
さらにムービーも同じようになっており、PS2並みの綺麗さがある。
PS時代のゲームの3Dムービーはキャラがキモかったりショボかったりということが多々あるが、ゼノギアスでは通常画面と同じくムービーでもキャラ以外が3Dで、キャラは2Dアニメーションを挿し込む形になっており、かつそれが滑らかで自然なため違和感なく楽しんで見ることができる。
音楽もスクエニ黄金期だけあっていいものが多い。
戦闘システムはスムーズに進められることができるもので、ATBを常にウェイトモードにしたような感じで不便さはない。

・悪い点
ハマりやすく、持続性もあるがDISC2から完全な紙芝居と強制移動ばかりで非常に飽きる。
装備を整えることができる場面が少なく、場合によっては詰むこともあり、後半はかなり残念な結果になっている。
操作性もいいとは言えず、3DMAPなのに視点を左右にしか動かすことができないのでキャラが見えなくなってしまう場所があったり、移動できる場所がどこだかわからなくなってしまうことがよくある。
また、他のゲームに比べてあまりにも期間限定や個数限定の入手品が多すぎるため、攻略を見ないで進めるとそういったものがほとんど入手できなくなる可能性が高い。
通常攻撃の必殺技に、消費するものがないため必殺を使いまくることができ簡単に進められすぎることも問題。
逆に必殺を使用しても倒せない場合は、それ以上の攻撃がないためつまってしまう。
あくまでも平均を保ったシステムであり、可もあれば不可もありまくるためイライラさせたり抑えたりと逆に面倒さがある。
ギアは必殺技のバランスが悪く、面倒さに加えて不便さがある。
さらに攻撃力がキャラに関係なくギア性能のみにかかわるため、すべて金がものを言う。
なので金がない場合、詰む可能性が大きい。
燃料がないとなにもできないので、ダンジョンの奥まで進んで燃料がつきるとゲームオーバー、その状態でセーブすると詰む。

・総合評価
如何せん詰みやすいのが問題。
戦闘システムが簡易すぎ、さらに戦略が練れないのが問題。
もう少し複雑なほうがやりやすかった。
いい点のほうが大きいので(文章では少ないがポイントとしてはでかい)、買って十分楽しめる。
ただ損はないかというと微妙。
良作だが名作ではないので、知名度が低く今更やるべきゲームでもない。
金と時間、両方とは言わないがどちらかが余っているならやるべき。